SHARP製の加湿機能付き空気清浄機の比較とレビュー
加湿器を追加で購入しようと思っていたんですが、加湿器って個人的にまだ改善の余地がある製品だと思っています。
といいますのも、加湿器って色々な種類がありますが、覇権を取れる万能なスペックの加湿器があまりないんですよね。※個人の感想です
スチーム式は清潔でメンテナンスが楽な分、電気代が高く、その他の超音波式や気化式、ハイブリッド式はメンテナンスがめんどくさく、雑菌対策に手間がかかると。
雑菌対策と電気代がかからない、完璧な加湿器を待ち望んでいるのですが、まだ開発されていないので、オトクな加湿器を購入しようと思いました。
そこで白羽の矢を立てたのがSHARP製の空気清浄機に加湿機能のあるモデルです!
加湿器の導入目的と空気清浄機のメリットは合致している
加湿器の導入目的は、もちろん部屋の加湿にありますが、湿度をコントロールすることで得られるそのメリットにあります。

インフルエンザが冬に流行するのは、低温、低湿度がウィルスの生存条件に適しているため、と言われています。
そのため、部屋を加湿し適度な湿度を保つことで、ウィルスの増殖を抑え、お肌や目の潤いを保ちます。
加湿空気清浄機を使えば加湿機能に加えて、空気清浄機の力でウィルスやホコリの除去ができるので、非常に有用だと言えます。
湿度が高い方が体感温度が高く感じる
また、部屋が乾燥していると空気中に水分が少なく、熱が逃げやすいため、体感温度がより寒く感じます。

さらに、乾燥していると静電気が発生しやすく、乾燥していると手がすぐ切れたりするので、湿度コントロールは快適な生活には欠かせないと言えます。
空気清浄機として使えるのでシーズンオフがない
加湿機能は付いていますが、空気清浄機だけでも使えるので、冬が終わってもそのまま使い続けられるという点もいいなと思いました。
季節家電を片づけるのめんどくさいじゃないですか。
ずっと出しっぱなしで使い続けられるのが、ズボラな私にはマッチしてます!
SHARPの加湿空気清浄機は全5モデル それぞれの違い
シャープ製の加湿空気清浄機は全部で5種類のモデルがあります。
価格と性能を一覧表にまとめました。

金額はオープン価格なので、参考価格としてシャープの公式通販サイトの販売価格を載せています。
Amazonや家電量販店で購入する際は、この価格より大分お安くなります。
性能に違いはあれど、どのモデルでも「加湿機能」と「空気清浄機能」は搭載されております。
各モデルの違いとして、プラズマクラスターの性能の違い、対応畳数の違い、アプリ対応、お手入れの自動化、AIモニターなどが大きな違いになります。
上位モデルほど様々な機能が入っています。
SHARPの加湿空気清浄機の年度別モデルの見分け方
SHARPの加湿空気清浄機には、発売年に応じたアルファベットが商品型番に付いています。
これを覚えておくと、何年のモデルかわかりますので覚えておくと便利です。

Amazonでは最新のモデルがすぐには売られず、旧モデルの取り扱いが多いようです。
2024年の「T」のついたモデルはなく、2023年の「S」のモデルが売られています。
※2025年2月現在
SHARPの加湿空気清浄機は、発売年が変わってもデザインは変わらず、型番だけ変わっているケースもあるので、ここで見分けられます。
無規則のように見えて、アルファベットが順番に進行している(一部のアルファベットは飛ばされる)ので、2025年は「U」か「V」になるんじゃないかと予想できます。
加湿空気清浄機の共通の機能
加湿空気清浄機のとして共通で備わっている機能を先に見ておきましょう。
加湿フィルターでの気化式加湿機能
SHARPの加湿空気清浄機の加湿方式は全モデル共通で気化式加湿となります。

KC-T50のみ、一層の加湿フィルターで、それより上位モデルは二層フィルター式になっています。
二層フィルターになると加湿量がパワーアップします。
プラズマクラスターは全モデルで搭載
空気清浄機能に使われるプラズマクラスターは全モデルで搭載しています。
但し、プラズマクラスターには3つのレベルが有りまして、出力するイオン個数に差がでます。
NEXTが最上位、次いで25000、下位モデルが7000となります。
イオン濃度が濃いものほど、プラズマクラスターの効果が高くなります。
ニオイ / 湿度 / 温度 センサーは全モデル共通
共通のセンサーとして、「ニオイ」「湿度」「温度」のセンサーが搭載されています。
上位モデルになると、このセンサーに加えて、「ホコリ」「照度」が追加されます。
その他色々と細かい機能は共通でありますが、ざっくりと説明するとこんな感じです。
SHARPの加湿空気清浄機の上位モデルの差別化ポイント
共通機能を確認したところで、プラスαの各モデルの差別化ポイントを見ていきます。
便利そうな機能は搭載されていますが、価格が跳ね上がるので本当に必要かどうかを見極めるのが良いかと思います。
プラズマクラスターNEXT搭載
プラズマクラスターは先に紹介した通り3種類あります。
上位モデルはプラズマクラスターNEXTというイオンの出力が50,000個/cm³(メーカー注釈:当技術マークのイオン個数の目安は、商品を壁際に置いて、「中」運転時にプラズマクラスター適用床面積の部屋中央(床上1.2m)で1cm³当たり50,000個以上です。(空気清浄機の場合))となります。
イオンの排出量が増えることで主に除菌性能がUPするので、多いほどうれしい機能になります。
加湿フィルターの自動洗浄
加湿フィルターは定期的にお手入れが必要になるパーツですが、クエン酸洗浄を自動で行ってくれる便利な機能が付いています。(KI-TX70、KT-TX100の2機種)
なお、クエン酸は自分で用意して、洗浄後のすすぎは手動対応が必要になります。
アプリ対応「COCORO AIR」
KI-TX70~100のモデルには「COCORO AIR」というアプリで温度、湿度、空気の汚れ具合を見える化してくれる機能があります。
他にもおしゃべりで色々教えてくれる機能や、スケジュールに応じた運転カスタマイズなどの機能があります。
AIモニターで色々便利
AIモニターを搭載している機種では、空気中の粒子数を見える化してくれたり、AI AUTOモードで最適な気流に変更してくれたりします。
これらを踏まえて私はスタンダードモデルを購入
上位モデルは色々便利そうなんですが、別になくてもいいかなと思い、それよりもオトクな下から二番目のスタンダードモデルを購入しました。
購入したのは2022年度モデルのKI-RS50
私はAmazonで購入したため、旧式のKI-RS50を購入しました。
Amazonプライムデーでタイムセールでオトクになっていたのと、旧式でも2023年モデルと変わらない機能だったため。
シャープ KI-RS50の特長
- 加湿もできる空気清浄機
- 気化式の加湿 加湿量600mL/h
- プラズマクラスター25000搭載
- 電気代は約3.3円(静音運転時 電気代31円/kWh)
- 花粉やウィルス対策にも使える
- 薄型スリムボディ
▼購入した加湿空気清浄機はこちら
2022年モデルなので、型落ちでその分お安くなっているみたいです!

シャープ加湿空気清浄機 KI-RS50-Wレビュー開始!
このKI-RS50は「ホワイト」と「グレー」の2種類があるのですが、ホワイトのほうがお安いのでホワイトを購入しました。
グレーの方がカッコいい気はするのですが、結構、値段に差があったのでお安い方を。

そこそこな大きさな空気清浄機です
購入したKI-RS-50は、プラズマクラスター25000のモデルになります。
プラズマクラスターは目に見えないからこれくらいでいいです。
大きさが横幅38.4cm、高さ61.9cm、奥行23cmとなります。
コンパクトではないですが、奥行は23cmと専有面積はそこまで大きくないのでさほど邪魔には感じません。

加湿空気清浄機 KI-RS50のスペック一覧
加湿空気清浄機 KI-RS50のスペック表を公式サイトから転載しておきます。
浄化方式 | 「プラズマクラスター25000」空中浄化&フィルター浄化 |
---|---|
プラズマクラスター適用床面積(目安)※1 | 約13畳(約21m²) |
加湿方式 | 気化方式 |
加湿量 | 最大 600mL/h |
給水タンク容量 | 約2.7L |
待機時消費電力(W) | 約0.4 |
外形寸法(mm) | 幅384×奥行230×高さ619 |
質量(kg) | 約7.9 |
電源コード長さ(m) | 約1.8 |
フィルター | 静電HEPAフィルター(交換目安:約10年) |
ダブル脱臭フィルター(交換目安:約10年) | |
抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター※2 | |
独自気流 | コアンダフロー |
センサー | ニオイ/湿度/温度 |
モニター | デジタル温度・湿度・電気代モニター / きれいモニター |
※1商品を壁際に置いて、「中」運転時に部屋中央(床上1.2m)で25,000個/cm³のイオンが測定できる床面積の広さです。
※2<抗菌>●試験機関:(一財)ボーケン品質評価機構/SGS●試験方法:JIS Z 2801 フィルム密着法。●抗菌方法:後ろパネルネットに抗菌剤を含浸。●対象:後ろパネルネットに付着した菌。 ■試験結果:99%以上抗菌。 <防カビ>●試験機関:(一財)ボーケン品質評価機構●試験方法:JIS Z 2911 カビ抵抗性試験。●防カビ方法:後ろパネルネットに防カビ剤を含浸。●対象:後ろパネルネットに付着したカビ菌。■試験結果:菌糸の発育が認められない。
フィルターを取り出して取り付けます
届いた空気清浄機は本体にフィルターがついていないので、自分でセットする必要があります。(フィルターは同梱されています!)

ビニールを剥がして、説明書にしたがってはめ込むだけなので特に難しい点などはありません。
このフィルターは10年間交換不要とのことで、フィルターよりも先に本体が壊れそうな気もしますが、長持ちしてくれるので助かります!
スイッチなどは上部に有りまして、そんなに難しくもなく、左から、表示切替、加湿の有りなし、風量の切り替え、パワフルモード、電源ボタンの5種類が備わっています。

背面を空けてフィルターを取り付けます。
フィルターを取り付ける前の写真です。
青い円形の物体が加湿フィルターになります。

フィルターの後ろにフィルターがあって、フィルターを取り付けてふたを閉めるとこんな感じになります。

シャープの公式サイトからフィルターの構造を転載するとこんな感じの3層構造になります。

こんな感じでフィルターを取り付ければ準備完了です。空気清浄機としては。
加湿器として使うので水をいれるよ
夏場のようなジメジメした季節は加湿機能は使わないですが、現在は空気の乾燥している冬なので、ここに水を入れて加湿器として活用します。
加湿器の給水タンクは本体の左側にあります。

くぼみに手をかけて開くと給水タンクが取り外せます。

開けると持ち手がいい感じで出てくるので、それを掴んで給水して、ここに戻すと加湿してくれます。

給水タンクを外すと、下側にトレーがありまして、そこに水がたまり、加湿フィルターに水がしみこみ、空気で気化して加湿する仕組みです。
トレーを引っ張ると取り外しができるので、引っこ抜いて水洗いが可能です。

お手入れの頻度は公式サイトによると、1ヵ月に1回程度、加湿フィルターとトレーを水洗いするようにとあります。
加湿フィルターはケースに入っていますが、分解して洗うと形が崩れ、加湿性能が落ちるので、分解して洗わないようにと注意書きがあります。
こんな感じで空気清浄機+加湿器の準備は完了です!
実際に使ってみての感想、思うこと
私は空気清浄機自体がはじめての購入なのですが、加湿機能をつけると結構、風量がつよくなります。
それに伴い、音もそこそこな大きさです。うるさくはないけど、稼働してるのがわかる程度の音がします。
ちなみに、風量設定は基本「自動」にしています。
試しに、パワフル集塵モードにしたらもっとうるさくなりました。

パワフル集じんモードは、マジでパワフルで暴走モードと名づけても良いほどパワフルになります。
加湿性能は必要十分な性能
本体に湿度が測れるモニターがついているのですが、そこの湿度と部屋においてある湿度計の湿度にけっこうな差がでます。
空気清浄機本体についてる湿度計は結構高めに表示される印象です。

湿度って、測る場所で結構大きく変わるのでそこはあまり気にしてないんですが、部屋の湿度計が54%を超えることはあんまりないくらいの湿度になります。
加湿器の本体の回りが一番加湿されるのは予想できるので、そこからちょっと離れたところに湿度計があるので、その差かなと思います。
使用している部屋の大きさが9.5帖で、ダイニングキッチンと、ふすまで仕切られた和室が隣接しており、閉じられた空間ではないため、湿度が上がりきることはなさそうです。
とはいえ、40%~50%の間の湿度までは調整できているので、問題はありません。
適正な湿度は40%~60%と言われていますからね。
思ったより風が強く当たると寒い
今は冬場ということもありますが、空気清浄機からでてくる風が思っていたより強く、風の吹き出し口の真向かいにいると、寒さを感じることもあります。

↑こっちのキレイな空気が出てそうな吹き出し口はそこまで強力な風は出てこないんですが、背面の吹き出し口からなかなかの風量がでてきます。

↑こっちの吹き出し口が強い。
風を弱くすればいいんですけど、加湿+風量自動だと湿度がいい感じになるまで結構な強さが続くんですよ。
なので吹き出し口を自分に向けないように使っています。
音や風量が気になるときは静音にすると静かです
風量や稼働音が気になるときは、風量調節で「静音」にするとまったく気にならなくなります。
このへんは清浄効果とのトレードオフなので、基本的に自動で運用しております。
加湿器の水は約1日持つか持たないか
加湿器に入れられる水の量は2.7L入ります。そこそこな量が入ります。
加湿量は600mLになります。
私の場合、半日くらいの稼働ですが、1日に1回水を補充するような感じになります。
交換部品について 加湿フィルター
空気清浄機のフィルターは10年もつとのことですが、加湿フィルターも目安として1日8時間稼働で10年使えるそうです。

このタイプのフィルターはカルキや変色がおきるので汚れや型崩れがしたら交換した方がよさそうです。
Ag+イオンカートリッジ
銀イオンの力で水を清潔に保ってくれるイオンカートリッジです。
こちらはフィルターと違って、目に見える劣化がわかりづらい部品ですが、1年間を目安に交換するといいそうです。

純正品でもさほど高いものではないので、加湿器のシーズンの始まりに新しいものを買う感じがよさそうです。
空気清浄機のフィルター セット
空気清浄機のフィルターの交換パーツはこちら。

長持ちするみたいなんで、まだ先になりそうですが、こちらも汚れや匂いが気になり始めたら交換を考えるといいみたいですね。
プラズマクラスター発生ユニット
プラズマクラスターを発生させるユニットも消耗品となり、1日24時間稼働の場合は約2年。8時間稼働の場合は約6年が交換の目安に。
本体のランプが交換時期になるとお知らせしてくれるので、そのタイミングで交換が必要と。

メリットは感じづらいけど多分いいんじゃないですかね
空気清浄機もプラズマクラスターも、湿度も効果を感じづらいので、導入したから劇的になにかが変わったということは特にありません。

逆に言うと、目に見えないウィルスや、ホコリ、匂いなどが軽減されているのは間違いないので、そういう意味では導入してよかったと思います。
落ち着いたとはいえ、コロナやインフルエンザなどの感染症は、毎年のように流行りますから。
あと、我が家はラグを敷いているので、結構ほこりが気になってまして、ホコリ汚れがすぐにたまるんですよね。(実際、ラグとの因果関係があるのかは不明ですが)
そういったホコリも空気清浄機の力で軽減できるといいなぁと思います。
あとは、私はそんなにひどくないのですが、奥さんが花粉症なので、花粉の季節でどれくらい効果を感じられるかですね。
Amazonで買えるシャープの加湿+空気清浄機のラインナップ
最後にAmazonで購入できるシャープの加湿空気清浄機の各モデルの紹介をしておきます。
最新モデルの取り扱いがなく、2023年モデルになりますのでご注意ください。
2023年最上位モデル KI-SX100
加湿量も1000mL/hと大きく、プラズマクラスターNEXT、アプリのCOCORO AIR搭載、プレフィルター自動お掃除機能など、全部入りの最上位モデルです。

2023年ハイグレードモデル KI-SX75
SX-100と比べて機能面では遜色なく、加湿量とおすすめ畳数が少し控えめなモデルです。
そこまで大きくない部屋で使うならこちらのほうがコスパはいいモデルです!

2023年ハイグレードモデル KI-SX70
プラズマクラスターNEXT搭載モデルで一番オトクな「KI-SX70」になります。
加湿フィルターの自動洗浄がないくらいで、最上位モデルと機能面では大差ありません。
加湿量とおすすめ畳数が上位モデルより控えめになっています。

2023年スタンダードモデル KI-SS50
私が購入したモデルの2023年モデルです。(レビューしたのは2022年の「R」のほう)
2022年のモデルと多分同じなので、価格差と新しさを天秤にかけて選ぶとよいかなと思います。

2023年エントリーモデル KC-S50
一番リーズナブルな加湿空気清浄機になります。
加湿量、オススメ畳数が小さく、プラズマクラスターが7000のモデルになります。
加湿も空気清浄機能もあるので、これでも全然良いかと思います!

どのモデルがいいかは人それぞれ
ラインナップ5モデルあって、発売年毎に違う機種になっているので、混乱しますが、年度別の違いはあまりありません。
どのクラスの機種を選ぶかも、部屋の大きさや求める機能によって変わります。
私は加湿と空気清浄機能があれば、それで充分だったのでスタンダードモデルを購入しましたが、ハイエンドモデルにもそそられるものはあります。
ただ、便利な機能ってさして使わないということを自分で分かっているので、私は多機能よりもコスパを優先しました。
加湿 空気清浄機 KI-RS50-W 良いところまとめ
- 2022年モデルだけどその分安い!
- 加湿器と空気清浄機が1つでまかなえる
- 金額も高すぎずコスパ良し
- 交換品もリーズナブル
- キレイな空気は感じずらいけど多分いい!