スマホの劣化はマイクロSDの劣化が原因かも
長いことスマホを使い続けると動作が遅くなると感じますよね。
それって実はマイクロSDの劣化が原因かも、というお話です。
マイクロSDの劣化とは
- 読み込み書き込みの速度低下
- SDにデータ保存してるアプリのレスポンス低下
- 使えなくないけど遅い
- 劣化は徐々に起こるのでわかりづらい
- 末期になるとアプリがフリーズする
マイクロSDは使い続けると劣化します
私はアンドロイドのスマホがエクスペリア10Ⅱという2020年に購入したスマホ使ってまして丸5年になります。
マイクロSDカードは2022年2月に買ってたみたいで3年3ヵ月使っていました。(※2025年5月現在)
キンドルアプリやグーグルフォトのレスポンスが悪くて、そろそろ寿命かなと思っていたんですが、マイクロSDカードを買い替えたらいい感じに復活しました!
このへんのマイクロSDを読み込むアプリの場合、マイクロSDへのアクセス速度がアプリのレスポンスに直結するわけです。
劣化したマイクロSDのアクセス速度が以下。

書き込み速度が2.1MB/秒というものすごく遅い速度になっています。
これ単体でみると違いが分かりづらいので買い替えたマイクロSDも表示します。

新しく買い替えたマイクロSDカードの書き込み速度が86.5MB/秒なので41倍の違いがでております。
新しい方が早いのはいいやつ買ったからなんですが、古い方も元々は40MB/秒くらいは出ていたはずなので、使っているうちに劣化して遅くなったというわけです。
公称スペックは最大転送速度130MB/秒となっています。
この速度低下が影響を及ぼし、アプリの動作が遅くなっていたというわけです。
マイクロSDの選び方
速度低下が実用できないレベルに感じたので新しいマイクロSDを購入しました。
サムスンの中でも上位グレードの「Samsung PRO Ultimate」のマイクロSDをセレクト。
Samsung PRO Ultimate
最上位グレードのPRO Ultimate。
転送速度の速さと耐久性に優れたマイクロSD!


一つ下のモデルにPro Plusというのがありますが、価格差が大きくなかったので一番いい方にしたと。
Samsung PRO Plus
Pro Plusは中間モデルのマイクロSDです。
転送速度はUltimateに劣るものの、最大転送速度はさほど大きな差はありません。


下位モデルには EVO Plusがあります。
Samsung EVO Plus
エントリーモデルのEVO Plusです。
私が利用していたのがこのモデルになります。


Samsung PRO Endurance
ドライブレコーダーのように繰り返しの記録を行う用途の場合は、それ用のマイクロSDがあるので、それを使うのがオススメです。

転送速度は控えめですが、高耐久がウリのマイクロSDカード。
サムスンのモデルとスペックの違い
サムスンのモデルのスペックの違いを表にまとめました。
モデル | PRO Ultimate | PRO Plus | EVO Plus |
---|---|---|---|
UHSバススピードモード | UHS-1 SDR104 / UHS-1 DDR200 | ||
スピードクラス | U3,V30,A2,Class10 | ||
読み出し | 200MB/s | 180MB/s | 160MB/s |
書き込み | 130MB/s | 130MB/s | 160MB/s |
※数値はSAMSUNGの製品仕様より引用
EVO Plusのスピードクラスは128GB以上のものが対象
表面上のスペック(スピードクラス、UHSバススピードモード)は全部同じで、読み書きの速度に差があり、そこで価格差がでてます。
グレードの差はどこでてるのか
同じスピードクラスなのに速度差がでるのはどこにあるのかと思いますが、公式には発表されていません。
NANDフラッシュの品質・世代の違い、SLCキャッシュ(TurboWrite)の容量とアルゴリズム、コントローラー(制御チップ)の違いなどが要因であると考えられます。
あとは、耐久性が上位モデルのほうが優れているようです。
容量は256GBがコスパがいい
マイクロSDは容量が多いほど使う側は嬉しいわけですが、その分価格があがります。256GBが一番コスパがいいです。
512GB以上になると少し割高になります。
モデル | PRO Ultimate | PRO Plus | EVO Plus |
---|---|---|---|
128GB | 3,490円 / 27.2円 |
2,980円 / 23.2円 |
1,799円 / 14.0円 |
256GB | 5,030円 / 19.6円 |
3,980円 / 15.5円 |
3,480円 / 13.5円 |
512GB | 9,980円 / 19.4円 |
9,490円 / 18.5円 |
7,999円 / 15.6円 |
1TB | なし | 17,180円 / 16円 |
17,980円 / 17円 |
※価格は2025年5月22日現在のAmazon販売価格 価格は結構変動します
金額の横の数字は1GB当たりの価格になります。
Ultimateに関しては512GBのほうが1GB当たりの価格はオトクですね。
1GB当たりの価格もそうですが、手が出しやすい金額は256GBですね。
普通に使う分には256GBもあれば基本的に問題ないと思います。
動画をバシバシ撮ったりしなければ。
購入したのはPRO Ultimate 512GB マイクロSDの選び方
マイクロSDの劣化を感じて新しく買い替えたので、一番良いグレードのSAMSUNG Pro Ultimateを選択。
容量もどうせなら大きい方がいいだろうと512GBを購入しました。

動画などはあまり撮らないのですが、音楽データとキンドルの本や写真などを基本的にSDに記録するようにしています。
マイクロSDに表記されている記号の見方と意味
マイクロSDには主にスピードクラスを示す記号が書かれています。
そこの表記の見方と内容を簡単に解説します。

種類 | 表記 | 意味 |
---|---|---|
UHSバススピードモード | I | UHS-I規格(理論最大104MB/s以上) |
UHSスピードクラス | U3 | 書き込み最低30MB/s保証 |
アプリケーション性能クラス | A2 | ランダム読み込み4000IOPS、書込み2000IOPS |
ビデオスピードクラス | V30 | 書き込み最低30MB/s保証(映像用途) |
商品を見るとある程度の性能が分かるようになっています。
転送速度などは記載がなく、商品によって異なるのでこのスピードクラス表記だけでは商品性能を見分けることが難しいです。
スマホや任天堂スイッチ用などのマイクロSDの場合、大体同じ表記がされています。
そのため、このスピードクラス表記は最低保証の性能を確認するための表記と考えてよいです。

写真の左側が今まで使っていたSAMSUNG EvoPlus、右側が今回購入したPRO Ultimateです。
記載されているスピードクラス表記は同一です。
スピードクラスが同じでも性能には差がありますからね。
スピードクラスには表記されないチェック項目
スピードクラスは最低保証のスピードが表記されているので、参考程度に確認するとして、転送速度などは商品説明やパッケージに記載されています。

SDカードは読み込み速度と、書き込み速度の記載があり、PRO Ultimateは 読み込み速度が200MB/秒、書き込み速度が130MB/秒となっています。
読み込みと書き込みは数字が大きいほど早く、レスポンス速度に直結している数値になります。
私の今回の問題点は、ここの速度が経年劣化によって著しく下がり、アプリのレスポンスが激遅になっていたと。
そのため、今回はワンランク上のマイクロSDを選択しました。
マイクロSD購入時に注意したいポイント
マイクロSDはメーカによって価格差がかなりあります。
Amazonで検索すると512GBでも安いものだと2000円を切っています。

激安SDの多くは聞いたこともないメーカーで有名どころのメーカーに比べて半額以下で売られているのですが、容量偽装や速度がでないなどいわゆる詐欺商品が混じっていることが多いです。
レビューが良く★が多くても、あきらかに安すぎるSDカードは注意が必要です。
安いものが全部ニセモノだというつもりはありませんが、遭遇率は価格に比例すると言っても過言ではないかと思います。
マイクロSDの大手メーカー
マイクロSDを販売している大手メーカーのリストを表示します。このへんのメーカーであれば問題ないと思います!
メーカー名 | 推定シェア | 国籍 | 特徴と強み |
---|---|---|---|
SanDisk | 約30% | アメリカ(Western Digital) | 圧倒的なブランド力と高性能モデル(Extremeなど) |
Samsung | 約25% | 韓国 | メモリ製造も自社一貫、EVO/PROシリーズが人気 |
Kingston | 約10% | アメリカ | コスパが高くエントリー層に人気 |
Lexar | 約8% | 米→現中国資本 | プロ向け高性能製品も展開(Gold、Silverなど) |
Transcend | 約7% | 台湾 | 安定性重視の産業用製品も多い |
KIOXIA(旧東芝) | 日本では人気 | 日本 | 国内流通が多く、信頼性も高め |
激安ブランドと比べると割高に見えるかもしれませんが、大手メーカーの価格が適正価格なので騙されないようにご注意を。
ニセモノや地雷SDでもスマホやスイッチに入れてもさほど違和感なく使えると思います。最初のうちは。
記憶領域が偽装されている場合は、表記されている容量まで保存ができず、速度も分からない人にはわからないので、もしかしたら不満なく使っているかもしれません。
だから、ニセモノがこれほど多く売られているんでしょうな。
マイクロSDの劣化で起きたキンドルアプリの不具合
最後に、私のスマホで起きたキンドルアプリの不具合について記載しておきます。
同様のお悩みを抱える人がいるかもしれないので。(未来の自分へ)
キンドルアプリの本のダウンロードが終わらない
症状として一番最初に気になったのが、本のダウンロード速度が異常なほど遅くなりました。
WIFI環境でダウンロードしているのに、本のダウンロードだけなぜか遅い。
ネットの閲覧や動画視聴は問題ありません。
本のダウンロードが中断して何度もダウンロードする
本のダウンロードがちゃんと完了せず、何度もダウンロードをしようとします。
ダウンロードの中断もできず、アプリの通知欄に残り続けます。
本を開こうとするとフリーズする
ダウンロードを無視して、ダウンロード完了済みの本を開こうとするとアプリがフリーズします。
普通に閲覧しててもアプリの応答がない、と警告が表示され、アプリを閉じるかと毎回聞かれていましたが、そのまま使うと一応読めました。
ここまできて、アプリが壊れているのかとおもってアプリのアンインストールをしました。
キンドルアプリのアンインストールもままならない
不具合が気になってアプリをアンインストールしようとしましたが、本の削除に時間がかかるせいでアンインストールもままならず。
アンインストールするとアプリではなくスマホがフリーズする自体に見舞われました。
何度か繰り返していくうちになんとかアンインストールができました。
マイクロSDに残ったデータを削除
アンインストールして、再インストールした直後は快適だったのですが、本の保存場所をマイクロSDに変更したところ、症状が再発。
ここまできて、マイクロSDに原因があるんじゃあないかと気づいて、PCからデータの転送速度に異常値があることに気づきました。
マイクロSDを入れ替えたら快適に!
今回紹介しているマイクロSDに入れ替えたところ、全ての症状が改善され、快適なキンドルライフを満喫しております。
読み書きの両方で性能が低下していたため、アプリの動作に支障をきたしていたわけですね。
キンドル以外も、カメラアプリ、グーグルフォト、音楽再生のファイル検索など、SD経由のアプリ全般のレスポンスが改善しました!
スマホのレスポンスが悪くなったら
マイクロSDを買い替えるとなおるかも
- マイクロSDにデータを保存しているアプリのレスポンスが低下したらマイクロSDのせいかも
- 写真や音楽、本などの保存場所を変更してレスポンスが改善したらマイクロSDの劣化
- 激安マイクロSDは避けるほうが良い
転送速度の劣化を確認してみるのがオススメ
レスポンスが早くなるだけで快適性が大分よくなるので、同じような悩みを抱えている方には一度チェックをオススメします!
