覚えたいなら始めなければならない
WEB制作ができると、できない人から「私もWEBが作れるようになりたい」と、今まで何度も何度も言われました。
言われる度に簡単だから覚えればいいじゃん。と答えるんですが、そういって覚えた人を見たことがありません。
軽い気持ちで口にしただけなのか、やる前からあきらめているのかわからないんですが、こういうことはよくある話。
WEBに限らず、新しいことを覚えるというのは、難しいと思われがちです。
学習コストというよりも気持ちの問題
どんなことでも第一歩を踏み出すってのは難しいもんです。
よく言う例えで、自転車は漕ぎ始めが一番大変だと。動き出しが一番ツライ。
WEB制作に限った話をすると、単純にHTMLページを作るというだけならめちゃくちゃ簡単です。
PCに入ってるメモ帳があれば作れるので、コストもかからない。
こんなに簡単でお金もかからないのに、やらないってのは、ハナからあきらめているわけですよね。
今からやったって新しい技術が身に付くわけがないと。
その考えを捨てない限り、新しい何かを手にすることは絶対にない。
新しい技術を習得するために絶対に必要なこと
WEBに限らずどんなことでも共通。
楽しむこと、楽しいと思うこと、その先にあるものが見えていること。
これがないと、どんなことでも続かないし身に付きません。
面白くもないことをむりやり覚えることは、大人になったら不可能です。あえて言い切る。
子供は拒否権がなく、半ば強制的にいろいろなことを覚えさせられるわけですが、やらなくても怒られないし、生きていける程度のことなんですよね。
やらない、という選択肢が与えられている課題に対して、やりたくもないという気持ちで取り組める人がいたら尊敬します。
会社の業務の一環で、覚えなきゃいけいけないとかは別で。
続かなかった英語の勉強
私の例で言いますと、社会人になって、英語を覚えたいなと思ったことがありまして、参考書を買って、勉強してた時期がありました。
英語を覚える必要性はあまりなく、社会人として成長するために英語というスキルがあってもよかろうと思いました。
あるときふと気づいたんですよ。
英語を覚えて、なにが変わるんだろう。と。
いや、使えないより使えたほうがいいに決まってるし、WEBのトレンドは英語圏からやってくることが多いので大いに役立つのはわかってるんです。
でも、日常で英語なんて使わないし、覚えたことで何が変わるのかが自分を納得させることができませんでした。
その結果、英語の勉強は一切しなくなりました。時間の無駄だと割り切りました。
で、そのとき買った参考書は子供の机の本棚に並べておきました。つい先週。
もうすぐ中学校に入るので。(要するに中学校レベルの英語から始めるほど私の英語能力は低いということです)
やるかやらないかは自分で決める
正論でいえば、やらないよりやったほうがいいに決まってるじゃないですか。
子供のころから散々正しい道というものを説かれ続けてきたわけですよ。我々、昭和生まれは。
それって本当に正しいのかと思うんですよね。
やらない理由を並べるのは簡単だし、やらないよりやったほうがいいのも当然。
それでもやらないという選択を選ぶには、理由があるわけですよ、めんどくさい、という。
だから、めんどくさいを凌駕するほどの楽しさを見出さなければならんのです。
人間のめんどくさいと感じる感受性は、どうやってもあらがえないと思います。
だってめんどくさいことはやりたくないもの。つまんないし。
だからやりたいことをやりましょう、楽しみながら。
人から言われてやることなんて、大した価値はないんだから。
続けるコツは無理しないこと
楽しいと思えたことでも、月日が経つと次第と興味と関心が薄れてきます。
困ったことに一度手にしたものを手放すと、もう一回手に取ろうと思うことってなかなかないんですよね。
この飽きるというきっかけには色々あるんですが、自分の決めた目標を破ると一気に興味が薄れる、という心理があります。
誰から強制されたわけでもないのに、自分で自分を追い込んでしまうわけです。
それがモチベーションになるなら良いですが。
絶対にやってはいけない目標設定「毎日つづけること」
この目標だけは絶対に掲げないでください。やらなくなる理由が生まれるだけです。
一見、簡単にそうに見える目標ですが、これはテストで100点満点を取る、といってるのと同じくらい難易度が高いんです。
1日でも続けなかったら、その目標はもう達成できないんですよ。やばくないですか、これ。
続いているうちはいいのだけれど、1日やらなくなったら、その目標がどうでもよくなる。達成不可能な目標ほど、やる気をそぐものはないわけです。
ゆるくなが~くが一番大事です。
成長をかみしめて喜びを感じる、但しその瞬間だけ
ゆっくりでも長く続けていければ大きな力になります。絶対に。継続は力なりです。
新しいことを覚えるということは、知らなかったことやできなかったことが、できるに変わった、ということなんですよ。
これは、人と比べてどうかじゃなくて、今までの自分との相対評価で、できることの数が増えたことを喜ぶことが大事。
但し、その満足感は、その瞬間だけにとどめておくこと。
成し遂げた達成感は心地よいので、存分に味わっていい!
誰にも分らなくても自分だけが感じることができる感傷です。
但し、明日になったら忘れることだ。
ほんと、これ大事。
大事なことなので2回言いました。
いつまでも頑張った自分に満足してると、こんなに頑張ってるのに誰も認めてくれない、という自己顕示欲や承認欲求に変わります。
誰のためでもなく自分のためにやっているのなら、そんな気持ちはいらないでしょ。
外に漏らさず、内に秘めておけば、自分のやってきたことの自信になりますから、それで満足しましょう。
覚えたいことがあるなら楽しんで長く続けること
めんどくさいと感じることは身に付きません。しょうがない。
なにかを覚えたいと思ったのなら、楽しさを見出してください。
その先にある、それを習得できるようになったときにやりたいことを浮かべてください。なければ無理です。
無理な目標は立てずに、成長を実感して達成感を味わったら、さっさと捨てる。
これの繰り返しを続けていけば、WEB制作くらいはできるようになります!