自己投資とその先にあるもの
WEBデザイナーになろうと思ってフリーターをやってた時、WEB系の業界雑誌を始めて買った話です。
WEB Desiningという雑誌を買いました。今でも売っている雑誌です。
WEB業界人でもないのに、こんな雑誌を買うなんてと、ちょっとした恥ずかしさと憧れの世界を垣間見るドキドキ感がありました。
業務スーパーに個人で入った時のような感覚ですよ。ちょっとした場違い感みたいな。
このときの行動は良かったと思います。
職業にしたいと思っていることへの、ものすごい小さな一歩なんですけど、具体的な行動を起こせたということが良かったと。
形から入ると気持ちが変わる
ただ欲しがってても何もかわらないじゃないですか。宝くじは買わなきゃ当たらない理論。
自分の決意が、形になったといいますか、初めての自己投資となりました。
些細なことなんだけど、その本になにが書いてあったかなんて全然覚えてないんだけど、その時の気持ちは今でも覚えてます。
それから少しして、ツールを買いました。アプリケーション。
専門学生の時に10万円をPCソフトの購入に
ぶっちゃた話、PC系の専門学校にいってたので、違法ソフトが生徒内で流通してたんですよね。当時。CD-ROMが出回ってました。
お金を出さなくてもアプリケーションは手に入れることができたんですね。
そんななか、私はイラストレーターVer8.0を10万円くらいだして買いました。近所のヤマダ電機で。
初めて買ったクリエイター系のソフトだったと思います。
スロットで10万円勝ったんですよ。4号機時代のサラリーマン金太郎で。その日のうちに買いましたよ。
せっかくのあぶく銭だから自分のために使おうと。
そこから、フォトショップを買って、今は亡きマクロメディアのFlashを買って、同じくマクロメディアのStudio8を買いました。
マクロメディアはアドビと比較してリーズナブルな価格設定でしたね。
(マクロメディアはその後Adobeと合併して、ドリームウィーバーだけ生き残ってます)
お金を出すことで得られること
ソフトを手に入れるだけなら、その当時は違法コピーが身近にあったので手に入れることはできたんですが、わざわざお金を出して買うことに意味があったのかと思うじゃないですか。
全然違うんですよ。
身銭を切って自分のために使うことの意味を、若くして知れたのは良かったです。
言葉にしてもなかなか伝わらないと思うんですけどね、「金は命よりも重い」という人もいるくらいお金の価値って高いんですよね。
そのお金を出して、結構な大金をはたいて手に入れたものは、0円で手にしたその物質よりも、価値観が全然違うんです。
ギターを始めたいと思った学生が、親から買ってもらったギターと、自分で頑張って貯めたお金で買ったギターだと価値観が違うというのは、なんとなく理解してもらえると思います。
私はスロットで手にしたお金ですけど。
※イラストレーターだけ。ほかはバイトしたお金で買いました。
お金を自分で出すと、やらなきゃ、という気持ちになります。
WEB制作にしかつかえないソフトですからね。
本棚からからユーザーガイドを引っ張り出して写真を撮ってみました。
まともに読んだ記憶がないです。ほこりまみれ。
クリエイターの矜持として買いました
当時の私は、WEBデザイナーになりたいというワナビーで、プロではなかったんですけどね、こう思ってました。
一流の大工が盗んだ工具で仕事をするか、と。
仕事道具が盗品だとなんか後ろめたさがあるじゃないですか、それが嫌だったんですよね。
お金を出すということ
この自分で自分の身銭を切る、という行為は思っていたよりも有意義で、価値のあるものです。
私がネットワークビジネスの会員だったら、ここで高額セミナーのお誘いをするわけなんですが、残念ながらそういった世界とは無縁なところにいるので安心してください。
自腹でセミナー行っても、自分事にできなければ意味ないですから、気をつけてください。お金を出すことは手段であって、目的ではないのです。
お金をだせばいいってもんじゃなくて、お金を出して手に入れたものをどう生かすかが大事という話です。
WEBツールの移り変わりとサブスクリプション
言いたいことは言い終わったので、WEB制作ツールについて。
今はAdobeがサブスクリプションとしてクリエイティブクラウドを出しています。
これが出たとき、私は喜んで申し込みをしました。最初は3980円の月額で使たんですよね。アカウント持ってる人優待だったかも。
Adobeのアプリケーションって高いんですよ。単体で10万円くらいして、それがいくつかの種類があって、何年かにアップデートがある。
新しいバージョン使いたいけど、やれることの基本は対して変わらないのに、またお金を出せるかとなると、なかなか厳しいわけです。
月額で5000円は安くはないけど、数年後にまとめて20万円くらい払うより心理的にも経済的にも嬉しかったです。
クリエイティブクラウドのおかげで、プレミアもアフターエフェクトも(両方とも動画系のツール)使えるし、ライトルーム(写真管理&レタッチツール)も、有料フォントも使える。
それも最新版が。いい世の中になりました。