独学で学ぶことのメリットとデメリット
WEB制作の仕事に就きたいと思った20歳の頃。西暦2000年。
ミレニアムで世間が沸いてた時に、私はフリーターをやってました。
高い金を出してもらって通った専門学校で大した学びもなく、一応卒業はしたものの、正職に就く気にもなれず、かといって技術と言えるものは持っていなかったため。
20歳と言っても、大学に行ってる人たちもまだまだ学生なので、焦りもなく、バイトをしながらWEB制作をしてました。趣味で。このサイトを作っていたわけですね。(正確にはこの前身のサイト)
フリーターをしながらWEBサイトを作り、それでWEBの制作会社に入って、WEBデザイナーになろうと、なんとなく思ってました。結論から言うとなれたんですけどね。5年後に。
20歳から25歳までフリータ 5年間で得たもの
WEB制作会社って、新卒でもなく、大卒でもなく、経験者でもない人間が入るにはなかなか難しかったのと、単純に自分がプロになれるという自信がなかったので、なんやかんやで5年もかかってしまいました。
5年間、飽きずにWEB制作を続けて、自力を信じて続けてきたことが、自己形成の根底にあると今でも思ってます。
その頃に覚えた技術と言えば、HTMLのハンドコーディング、CSSをちょっと。それとFLASHで変なものを色々と作ってました。
FLASH、時代遅れになっちまいましたね。
FLASHのおかげで就職できたと言っても過言ではなく、それがなかったらあの会社に入れていたかどうか。
独学の良いところはこんなこと
昔話はこの辺にして、そのころに身に着けた「独学」で学ぶという学習方法のメリットからお伝えしたいと思います。
自分のペースで勉強できる
マイペースで、方向性もカリキュラムもないので、やりたいことを中心に学べるというメリットがあります。
時間の許す限り好きなだけ学びを深めることができるわけです。
自分が面白いと感じたことを中心に続けられるので、飽きずに続けられたんじゃないかと思います。
おかげで、デザインの基本とかちゃんと勉強したことがないまま現在に至ってます。(いいのか悪いのかはさておき)
これが最大のメリット → 課題解決能力が身につく
社会人になって本当に思うことは、「自分で考えることを放棄する」こういうタイプの人間が超多い。(思考停止の脳死人間)
考えなしに人に聞いてくる人が多いんですよね。もっと考えてから聞きにこい、といつも思ってました。
失敗から学ぶことは解決方法
独学って、一人でやるわけじゃないですか。
うまくいかないときに、何がダメなのかを必死で考えるんですよ。
なにが間違っているのかすらわからない状態からスタートするわけですよ。
0から自力で学ぶってことは。
本を片手にテーブルタグでコーディングして、カラム落ちしたり、思い通りにレイアウトができなかったりするわけです。(昔のサイト制作の手法です)
で、失敗から色々学ぶわけです。
閉じタグが足りてない、回り込みの解除ができてないとか。
失敗して、経験して、考えて、解決して、を繰り返すわけです。何度も何度も。
そうすることで、失敗の原因と解決策がどんどん積みあがります。
その結果、物事がうまくいかないときには、必ず原因がある。
原因を発見して、それを解決する方法が見つかれば解決できる、と学びました。
課題解決の「思考」と「手法」を手に入れた
課題解決の原因と解決策の因果関係は、WEB制作に限ったことじゃないわけです。どんなことでも共通です。
うまくいかないときは必ず原因がある。その原因が発見できないと解決策は見つからない。
原因を徹底追及するクセが身に付きました。
原因がわかれば、物事の解決策を講じることは、そんなに大したことじゃないんですよ。
原因がわからないままだと、解決できたのかどうかが良くわからない状態になります。
よくわかんないけど直った、が一番ヤバイ。
再現性のないもので、一度きりだったらそれでいいんですが、また同じことが起きるリスクがあるとまずいわけです。
そんなわけで、私の108ある特技のうちの1つが「課題解決能力が高い」です。
次にすすみます。
細かいメリットをまとめて
その他、独学のいいところは「お金がかからない」です。
学校やスクールに行かないで、家で一人で覚えることを「独学」としてます。
なので、参考書くらいしかお金がかかりません。
あとは、やればできる、という自信がつきます。だってできたから。一人でも。
独学のデメリット
これはいろいろありますが、一番は「時間がかかること」
これが最大のデメリットでしょうね。
好きなだけ時間がかけられる反面、わからないことが遅々として進まない、ということが良くあります。
頼れる人がいないという辛さです。乗り越えれば大きな力になりますけどね。
人に頼るのが苦手になった
自力でなんとかするを繰り返していたら、人に何かを頼むのがものすごく苦手になりました。
人に頼むより自分でやったほうが早い、という根拠のない自信もあるんですが、人に依頼するコストが面倒だなと。
人に依頼するときって、色々伝えないといけないじゃないですか。
あーでこーで、こういう時はこーやって、と。
これを人にうまく伝えるのが苦手なんです。
全部自分でやりたくなる
この思考の最大のデメリットは、スケールメリットが作れない。
これは会社という組織にいる限り、致命的な弱点ですね。
管理職とか絶対向いてないし、でかいことをやろうとしたら、多くの人を巻き込んで話を進めないといかんわけです。
それが、滅法苦手。苦手というか嫌い。最悪な社会人の完成です。
自分の仕事に関わる人の数をどれだけ減らせるかを大事にしてました。
人がいっぱいいると、自分じゃなくてもいいじゃんとか思ってました。
いわゆる経営者にまったく向いていない人間ですね。
でも技術者としては、強みにできる。
そう思って頑張ってます!
自力を信じてます(BY Number Girl @ 向井秀徳)