NAS DS224+の感想とレビューと紹介
NASがぶっ壊れまして、電源が入らなくなりました。
PCから接続できなくて、おかしいなと本体の様子を見に行ったところ、電源が落ちてる。
電源を押してもまったく反応がなく、あー壊れたかと。
NASを始めて買ったときの話はブログに収録されているので、購入日を確認すると、2016年1月と。
約8年間ですな。まぁまぁ、頑張ってくれました。
新しく購入したNAS Synology DS224+
元々使っていたNASがSynology(シノロジー)社製のDS215Jという今はもう販売終了しているモデルです。
今回購入したのがDS224+という、今までのものよりワンランク上のNASにしました。
SynologyのNASは大きくわけて3系統ありまして、エントリー、スタンダード、ハイスペック的なモデルがあります。
私が今回購入したのは真ん中のスタンダード的な立ち位置のNASになります。
NASの役割と便利な使い方
NASとはなんぞや、ということを簡単に紹介しておくと、Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)の略で、ネットワーク上で利用できるハードディスクになります。
我が家でのメインの利用シーンとして、撮った写真をNASにいれて、家族で共有する、という使い方をしています。
普通のハードディスクだと、PCの電源が入っていないと使えないし、他の端末からアクセスするのがちょっと面倒だったりします。
SynologyのNASの場合、アプリで簡単に目的のフォルダにアクセスできまして、設定をすればLANの外側、インターネット上からもアクセスすることが可能です。
PCからNASにアクセスする方法
エクスプローラからネットワークにアクセスして、NASにログインした後、ネットワークドライブとしてマウントすると、簡単にアクセスできるようになります。
スマホはSynology ファイル共有アプリ DS fileが便利
アプリストアからDS Fileと検索するとでてくるSynologyのファイル共有アプリです。
ログイン情報などを入力することで、どこからでもNASのファイルにアクセスできるようになります。
NAS上のフォルダ構成をそのまま閲覧できるので直感的でわかりやすいです。
旅行で撮った写真を共有したり、ブログで使う商品写真を保存したりと利用しています。
DS Fileの良いところは、jpg形式じゃない、.ARWという一眼で撮ったRAWデータの状態でも確認できる点です。
このARWの写真が1枚20MBくらいあるんですが、サクサク表示できます。
できます、というかできるスペックのNASに買い替えたんですけども。
写真以外に音楽データや仕事のバックアップなど
メインは写真なんですが、その他に音楽のファイルを入れて、PCやスマホから音楽を聞いたりもしています。
その他、仕事のWEBデータのバックアップを入れて置いたりと、これが使えなくなると色々面倒なんですよね。
スマホからパソコンに写真やデータ送るのも楽です
スマホで撮影した写真をPCに送るのって地味にめんどくさいんですが、NAS + DS Fileがあれば、スマホから直接PC(NAS)にデータ送信ができます。
Googleフォトから写真を選んで、共有からDS Fileを選択して、保存フォルダを選べば完了します!
NASがないときは、スマホとパソコンをBluetoothで繋いで、デスクトップに保存して、フォルダに移してましたが、これが一発で完了します。
送信速度もBluetoothに比べて全然早いので、覚えておくと結構便利です。
Synology NAS スペック別の比較
元々持っていたエントリーモデルのNAS、DS215Jは基本的に問題なく運用できていたんですが、強いて言うとデータのアクセス速度が遅い、という点がありました。
NASはCPUとメモリを搭載しているので、ネットワークの回線速度よりも、マシンスペックのほうが足を引っ張っている感じがあったので、ちょっといいやつにしようと思いました。
Synology 2ベイモデルの価格とスペック比較
3つのモデルの簡単な価格とスペックの比較表です。
モデル | 価格 | CPU | メモリ |
---|---|---|---|
DS223j | 26,482円 | Realtek RTD1619B | 1GB |
DS224+ | 51,515円 | Intel Celeron J4125 | 2GB(増設可) |
DS723+ | 79,904円 | AMD Ryzen R1600 | 2GB(増設可) |
※価格は2024年11月9日現在のもの。結構変動します。
ハードディスクの搭載数は全て共通で2つまでの2ベイモデルの比較です。
デザインに違いはありますが、メインの価格差はCPUのモデルの違いと、メモリの搭載量と増設可否によるものと思います。
高いモデルほど良いCPUを積んでいるので、その分処理能力が大きく早くなります。
エントリーモデルのDS223j
私が今まで使っていたのがエントリーモデルでした。
エントリーモデルのDS223jはメモリの増設ができず、1GBまでなので、ここがボトルネックで処理速度が足を引っ張っていると思います。
ただ、価格が安いので、快適さをそこまで求めずに、データの保存場所が確保したい、というニーズの方には問題ないです。
アプリを使って画像を表示させるのも、ちょっとずつ読み込んで表示されるので、そこはちょっとストレスを感じてました。
圧倒的に安いので、価格優先で買うならこのモデルになりますね。
一番上位モデルのDS723+
CPUがAMDのRyzenなので、この3つに中では一番いいCPUを積んでいます。
使ったことないんで使用感はわからないんですが、個人向けではオーバースペックではないかと思います。
複数人が同時にアクセスするような、小規模なオフィス向けという位置づけになっています。
お値段もなかなかの価格になりますね。
メモリの増設も可能です。
ほぼ同スペックの4ベイモデル
HDDの搭載数が4つになった大容量モデルです。
購入した Synology DS224+ レビュー
エントリーモデルよりもちょっといい中間モデルを購入しました。
CPUがセレロンなので、どうなんだろうと思っていたんですが、なんのストレスも感じず使えています!
メモリが増設できるのでメモリも一緒に購入しました
このモデルのいいところは、メモリの増設が可能な点です。
メモリは増設費用に対して効果が大きいので増設できるならどんどんしておきたいパーツです。
多すぎてもそんなにメモリを消費しないケースもありますが、まぁ多いほどいいんですよ。
この増設できるメモリは、本来はSynologyのメモリを使わないと保証が適用されなくなるんですが、サードパーティーのメモリでも問題なく利用できます。
Synology製の純正メモリ
純正メモリを利用することで、保証も継続して使えますが、正直コスパがイマイチ。
↑これ。4GBで13,400円くらいします。
はっきり言ってめちゃめちゃ高いです。
サードパーティーのメモリはこちら
私が購入したメモリはサードパーティーのメモリです。
CFD販売社のDDR4-2666 16GBのメモリです。
↑これ。16GBで4,980円です。
3分の1程度の価格で、4倍の容量のメモリが買えます。
ちょっと高いくらいなら純正品を買いたい気持ちもありますが、価格差が大きすぎるので、サードパーティーのメモリにしました。
動作も全く問題なく、しっかり認識してくれました。
ベースの2GB+16GBで合計18GBが認識されています。
メモリ増設時の注意点 奥までしっかり挿す
メモリの増設の手順自体は難しいことはないんですが、しっかりと奥まで差し込まないと、電源は入るけどちゃんと動かない状態になります。
私がそうなったんですが、ランプがずーっと点滅状態で稼働が始まりませんでした。
エラーチェックでHDD抜いて、稼働せず、増設メモリ抜いたら稼働したので、原因がメモリにあったことが判明。
メモリを一度外して、再度、しっかり奥まで差し込んで、電源を押したらしっかりと通常稼働してくれました。
メモリを斜めにしっかり挿してから、水平にする、というちょっと特殊な挿し方をするので、増設の際はご注意ください。
HDDの差し込みが簡単になってました
マウンターにHDDをセットしてネジ止めします。
そのマウンターをそのまま、差し込めばセット完了です。
マウンターを抜くときは、上部のPUSHボタンをおして引っこ抜けば抜けます。
従来のモデルはケースを完全に分解して、HDDをケースにネジ止めするタイプでした。
新しいモデルは前面のマスクを外すと、HDDのマウンターが取っ手になっていて引っこ抜いて装着できます。
LANケーブルを2つ挿してリンクアグリゲーションに対応
DS224+はLANケーブルを2つ挿すことができます。
LAN HUBの機能ではなく、2つのLANを利用することで通信の速度向上と安定性が向上します。
LANケーブルを2本挿して、管理画面からBondを作成することで利用できます。
Link Aggregation(リンク アグリゲーション)という仕組みになります。
リンクアグリゲーションの設定方法の詳細は公式サイトに掲載されています。
リンクアグリゲーションする前後で比較してみたんですが、体感的にはそんなに変化は感じませんでした。
速度計測などは行っていないので、早くなってるかもしれませんが、とりあえずやっておいて損はないからいいかなと思います。
搭載HDD(ハードディスクドライブ)について
今回は元々使っていたNASが壊れたので、HDDは購入せずにそのまま流用しました。
同一メーカーだったおかげが、なんの問題もなくそのままスムーズに移行できました。HDD差替えただけです。
NASの初期情報もそのまま引き継いでいるみたいで、インストールしてあったパッケージもそのまま、ユーザーアカウントなどもそのまま利用できました。
新規で購入する場合、HDDは別売りなので、ご注意ください。
私がつかっているHDDはこちらです。
Western Digital HDD 4TB×2
Western DigitalのHDDは赤版と青版の2種類がありますが、赤版はNAS向けのHDDになっていまして、高負荷環境向けの仕様になっています。
青版は価格が安いのですが、常時稼働するNASには向いていません。使えますけどね。
その赤版の4TBを2つ使っているんですが、ここの容量は予算が許す限り大きなものがオススメです。
4TBも少なくはないんですが、もう少しあっても良かったかなぁと、今は思ってます。
参考に青版の6TBはこちら。
HDD容量と価格の比較
HDDの容量と価格の比較と、1TB当たりの金額を調べてみました。
Western Digital HDDの赤版です。
容量 | 価格 | 1TB当たり |
---|---|---|
2TB | 13,620円 | 6,810円 |
4TB | 19,620円 | 4,905円 |
6TB | 24,930円 | 4,155円 |
8TB | 32,400円 | 4,050円 |
10TB | 47,800円 | 4,780円 |
14TB | 159,660円 | 11,404円 |
※価格は2024年11月9日現在。価格は結構変動します。
2TBは1TBあたりの価格も高く、容量も少ないのでオススメしません。
コスパが一番いいのは8TBのモデルになりますね。1TB単価も一番オトクになります。
8TBもあれば、大分安心感はありますね。動画データを大量に保存するとかじゃなければ。
ウエスタンデジタル Red Plus 2TB HDD
ウエスタンデジタル Red Plus 4TB HDD
ウエスタンデジタル Red Plus 6TB HDD
ウエスタンデジタル Red Plus 8TB HDD
ウエスタンデジタル Red Plus 10TB HDD
HDDは10TBを超えてくると逆にコスパが悪くなってくるんですよね。
技術的な問題で8TBまでは通常の制作方法でいけるけど、10TB以上になるといろいろ制作コストが高くなるそうです。
似たようなモデルはガイドブックの有りなし
ここまでDS224+のレビューをしてきました。
で、Amazonになにが違うかわからない2つのモデルがあります。
これはガイドブックがついているかいないかの違いだそうです。
ガイドブックのついてないモデル
こちらのほうが若干オトクな価格設定になっています。
説明書はついてますので安心してください。
ガイドブックありの末尾Gのモデル
ガイドブックありのモデルは少しお値段があがります。
付属しているガイドブックの概要はこちら。
私はガイドブック無しモデルを購入したので、ガイドブックの有用性は不明ですが、はじめてNASを使う人にはいいのかもですね。
お金払ってまで欲しいかといわれるとちょっとあれですが。
初期設定とかちょっと面倒な点もあるので、ネットで調べるのが面倒な方などには良いかも。
DS923+ ほぼ同一スペックの4ベイモデル
DS224+のひとつ前のモデルの4ベイタイプもあります。
4ベイあったら色々使い分けできそうですが、HDDも4つ用意しないとならないので、なかなかコストがかさみます。
NAS DS224+ 良いところまとめ
- メモリ増設ができる!
- 処理速度が早い!
- リンクアグリゲーション対応!
- HDDの取り付けがしやすい!
- アプリもあって色々便利