WEBマーケティング事例集 バナー制作するときに大切なこと
仕事でWEBバナーを作りますが、そのときに心がけていることを述べたいと思います。
私は通販サイトのWEB制作&マーケティング担当をしております。
最近購入したコーヒーマグカップを例に考えてみる
最近、コーヒー用のマグカップを購入したので、これを事例にバナー制作の考え方を書いてみます。参考にならなかったらすみません。
このコーヒーマグカップを例に!
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バナー制作の目的をちゃんと理解すること
「バナーを作る」の、先にある目的を理解することがなによりも重要です。
ここがずれると意味のないただキレイなバナーができあがるだけ。
バナーを出すってことは広告として出す場合がほとんどだと思うんですけど、「集客」なのか「セールス」なのか、「認知」なのか「告知」なのか。
バナーを出すことで達成したい目的はなんなのかを理解して作ると、訴求要素が絞られてくるわけですね。
今回の例では、状況をリアルにした方が私が考えやすいので、「コーヒーマグカップを紹介するバナー」という目的で作っていきましょう。
バナーの役割は商品ページへの送客。そこに絞って考えます。
送客を目的にするならどんな訴求が良いかを考える
誘導バナーにするのであれば、バナーの先にある内容に興味を持ってもらう必要があります。
かつ、ユーザーが知りたい、または、興味関心を惹く内容が必要だと。
マグカップの特徴
真空マグカップで冷めにくい → 暖かいコーヒーを長く楽しめる
大きめのマグカップ → 330ml ドリッパーから直接ドリップできる
スライド式のふた付 → ふたを閉めたままコーヒーが飲める
マグカップを購入した決め手 KBFを考える
自分が購入したコーヒーマグカップなので、なんでこれを買ったのかを考えます。
KBFはKey Buying Factorの略で、顧客が商品の購買を決める際に重視する要素。購買決定要因のことです。
購買行動を深く知るためには行動経済学がオススメ
私がマグカップを欲しかった理由が、ホットコーヒーが好きでいつまでも冷めないマグカップが欲しかった。
冷めないマグカップで想起される商品として、サーモスが頭に浮かび検討したけど、そちらは選ばず。
選ばなかった理由として、フタがスライド式ではなく、取り外しをしないといけなくてめんどくさそうだったため。
加えてカタログ上の保温時間の長さがサーモスよりもこっちの方が長かった。
購買決定の要因を整理すると、コーヒーが冷めない時間が長く、飲むときに気軽に飲めること。
そのほか、直接ドリップできること、容量が大きいもの、価格が高すぎないこと、がありました。
ターゲットはあまり深く考えません
これは私の考えなので、反論があることも承知で書きますが、ターゲットを深堀することはあまりしません。
プロダクトの特徴と訴求軸を絞っていけば、ターゲットになる顧客が自動的に絞られるので。(訴求する内容によりますけどね)
コーヒーのマグカップという時点でコーヒーが好きで、マグカップを購入することでえられるものに共感してもらえる人がターゲットになります。
訴求内容を元にバナーを作ってみる 実例紹介
ここから先は、あれなんですけどね、これが正しいとか正解とかじゃないんですよ?
私、どちらかというとプログラミングとかコーディングよりの人間なんで、キレイなデザイン得意じゃないんですよ。
通販のレスポンス広告を作るのが得意なので、デザイナーが作ったバナーというキレイなものじゃないですからね。そこだけ、何卒。
バナーサイズは一般的な横幅300px × 縦250pxのバナーサイズの2倍のサイズ。(高解像度用)
※写真のクオリティは私が撮ったものなので、そこは査定に入れないでもらえると嬉しいです。
自分で作ったバナーの解説
キャッチコピーは全部を言葉で説明すると長くなるので、「なんだろう」と興味を引くキャッチが重要です。
「1時間たっても70℃」というところですね。
この言葉だけだと伝わりづらいですが、マグカップの写真があるので、保温性能が1時間たっても70℃を保つと伝わるはず。
最初に浮かんだキャッチコピーが「いつまでもコーヒーが冷めずに暖かく飲めるマグカップ」。
長いしただ情報を並べただけで面白くないのでボツにしました。
情報の羅列になると、当たり前すぎて目に留まらないので、間違ってないけどよろしくないと。
キャッチコピーは読んでもらわないと意味がない
「たっても」を漢字の「経っても」にしなかったのは、読めない人もいるかもしれないので。
漢字が読めないと意味が伝わらない、伝えなきゃいけないことが伝わらないのは最悪なので、ひらがなで表記。
スライド式のフタも他製品と比べて、多少の差別化要因になったので、そこも追加しました。
勝手にスライドキャップと命名。
あとは容量を数字で説明しました。たっぷり330mL。
写真だけだと大きさ比較がないので、どれくらいのサイズなのかが伝わりづらいのでそこは想像しやすい数字を入れました。
缶ジュース1本が350mlなので、けっこう入るなとわかる人にはわかると。
一番下部の「真空断熱マグカップ」は、真空断熱がなんか凄そうなので入れました。真空の強さに期待して。
情報にメリハリをつける
一番伝えたいことを一番大きく、保温性を伝えるワードなので暖色になりますよね。
視線も上から認識していくので、重要なものほど上部に設置します。
逆にスライドキャップの文字は大して重要じゃないので小さく、写真の補足程度の大きさにしてます。
バナーにあえて入れなかったもの
価格はあえて入れていません。このマグカップ1700円~2000円くらいするんですが、マグカップとしては高い部類じゃないですか。
送客が目的のバナーなので、ここで価格訴求をして、この金額は出せないというユーザーの足切りポイントになってしまう可能性があるのであえて入れない。
バナーの先で、保温性の高さや他商品と比べるとそんなに高くないと思ってもらえれば購入につながる可能性がでてきます。
ちなみに、バナー広告の種類がCPC広告(1クリック毎に料金が発生する広告)の場合、購入につながらないクリックは無駄になってしまうので、あえて「入れる」ということもします。
広告クリックして、価格が高いから買わない、というユーザーをバナーの段階で選別して、クリックで発生するコストを抑えるわけです。
バナーに価格を表記することで、足切りにしてもらうか、させないかを変えるということですね。
バナー制作で大事なこと まとめ
私がバナーを作るときは、自分だったらなんでこの商品を買うのかを考えます。なるべく深く。
ここは客観的視点ではなく、主観で考えます。
自分だったらここがいい、と思える点のほうがキャッチコピーなどが浮かびやすいから。
なんでこうしたの?に理由がある
クリエイティブ作ると絶対聞かれるわけですよね。なんでこのキャッチにしたの?なんでこの色なのと。
絶対に言っちゃいけないセリフが「なんとなく」です。
このワードを口にした瞬間、そのクリエイティブの説得力がなくなります。
理由を考えて、すべての要素を作りこむことが大事です。
後付けでもいいから、なぜこうした、の理由は説明できるようにすることが大事。
結果が本当に出るかどうかはテストしないとわかりません
最後に言うのもあれなんですが、実際にレスポンスがとれるかどうかはテストしてみないとわかりません。
時間をかけて作ったからレスがいい、というわけではないのが面白いところです。
とはいえ、テストをしないと結果がわからないから、何も考えないで作ればよいかといえばそんなことありません。
絶対に勝てるパターンというのはないのですが、ある程度レスが取りやすい傾向はあるので、それを自分の中でどれだけ蓄積できるかが、マーケッターの能力の差になります。
バナー制作の説明をしてみました。以上です!
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