PHPの良いところは難しそうと思われているところ
WEB制作を行う上で覚えていたほうが絶対に良いものの1つにPHPプログラミングがあります。(正確にはPHPに限らず、サーバーサイドプログラミング)
なにが良いって、いろいろありますがあえて1つを挙げるとするならば、私は「難しい物だと思われていること」を挙げたいと思います。
世の中の価値観を決める基準の1つに希少性というものがあります。誰にでもできることはそれなりの価値しかないわけですが、自分にしかできないことというのはそれだけで価値があるんです。
で、WEBデザイナーと呼ばれる人の多くは「デザイン」、「HTML・CSS・Javascript」によるコーディング、大体の人はこの2つまでは習得していますが、PHPやJAVAなどのサーバーサイドのプログラミングに手を出さない人が多いです。
理由はなんとなくわかります。
「習得が難しそうだから」
これに尽きるのではないかと思います。難しそうに見えるのは、とっつきにくいという点でしょうね。メモ帳さえあればローカル環境ですぐに試せるHTMLとは違って、PHPを習得するための環境を整えるが少し面倒。この点で多くの人が挫折(というか挑戦しない)しているのではなかろうかと思います。
ローカルでPHPを試せる環境を構築するのは、昔に比べれば随分簡単になったわけですが、ちょっと面倒だったりはしますよね。XAMPPとか読み方からして難しそうな、なんだかよくわからないものをインストールしたりしなきゃいけなかったりしますから。(ちなみにXAMPP:ザンプと読みます)
でもね、そんな苦労は最初の1回だけ。WEB上に転がっているマニュアルを見ながら、その通りに進めれば開発環境なんて簡単に構築できるんですよ。
この最初の第一歩を踏み出す人が思いのほか少ないわけです。PHPに限らずどんなことでも「やろうと思っている」を、「やってみた」、に変えるのに一番コストがかかるわけです。良く言われるたとえを使うと、自転車は漕ぎ始めが一番力がいる、というあれです。
あなたがもしも今までに一度でもPHPを覚えたいと思って、でもなにもやっていないとしたら、すぐに始めることをお勧めします。面白いですから。
開発環境のインストールから始めよう
前述したXAMPPとは自分のパソコン上でPHPを動かすための環境をつくるものです。googleの検索結果の一番上に出ているサイトを紹介しますので、こちらを見ながらぜひ挑戦してみてください。
PHPが使えるようになるとこんなにいいことがあります
この記事を書いている目的はPHPの使い方の指南、ではなく、PHPを使ってできることを具体的に説明して、少しでも興味を持っている人の背中を押して上げられればと思います。
あなたがWEBデザイナーを目指している人ならば、PHPを使えますというだけで、就職・転職活動が有利に進められます。これは確実。
私も仕事でWEBデザイナーや派遣さんの面接などに立ち会いますが、HTMLのコーダーにはそこまで魅力を感じません。HTMLとCSSが書けます、なんていう人材に付加価値はあまりないのです。
だって、それが使えないとWEBデザイナーじゃないもの。使えて当たり前。たんなるスタートラインに立っているだけ。それに加えてどんな特殊技能を備えているかが選定のポイントになるわけです。
デザインやイラストが描ける人。プログラム、データべースが組める人。マーケティング・広告分野に長けている人。人柄やコミュニケーション能力に長けている人。HTML+αの付加価値がないとなかなか厳しいわけです。
あなたがアフィリエイトやブロガーなど、WEBを使ってお小遣いを稼ごうとしている人なら、PHPは絶対に覚えたほうが作業効率が上がります。
ブログに商品紹介記事をただ書くだけで集客ができるほどのライティング能力や、固定ファンがついている人気のブロガーであれば、問題ありません。ただし、PHPが使えるとそれに加えて、Amazon APIを使えたり、Twitterのつぶやきを自分のサイトに表示させたり、人気のページランキングを動的に作成したりと、様々な付加価値を生み出すことが可能になります。
PHPを覚えるためにしてきたこと
誰だって最初はなにもわからないところから始まります。最初になにをやればいいのかと思いますよね。人に教わるのが楽でいい、と言いたいところですが、自分でなんとかすることをオススメします。
自力で頑張れ。間違っても学校なんか行くな!
これは人によって価値観が異なり、一概には言えないので主観100%で言わせていただきますが、何かを覚えるときに人に頼るのはもったいないです。
お金ももちろんですけど、課題解決の機会を自分で無くしているのと同じ。これは長い目でみると非常にもったいないことです。
わからないことにぶつかったときに自力で解決できるようになるというのは、非常に大きな力になります。
もちろん、人や学校に行ったほうが取得時間は短縮できると思います。
なにかの理由ですぐに覚えにゃならん、という状況ならそれが最善だとも思いますが、「ゆっくり長く」進めていくのが一番良いです。続けることを習慣化する。これが一番。
自宅で音楽でも聞きながらのんびりやりましょう。できなかったことが、できることに変わっていく喜びをを噛みしめながら、楽しんでやる。これがなによりです。
独学で学ぶメリットについて書きました
やりたいこととやれることをイメージして、それを使うことを当たり前にする
人はどこに向かっているのかわからないまま進むと不安になります。この道であっているのか、間違っているのか、なにをやっているのか、そんな状態で始めると訳が分からなくなって結局やらなくなります。
私は、大人になってから英語をなんとなく覚えたいな、と思って英語の勉強をしたことがあるんですけど、英語覚えたところで別に使わないから無駄だなと悟って挫折しました。だって、覚えたって使わないし、使わないから覚えない。時間の無駄だ、ほかの事やろうと。
もちろん、覚えたほうが何かと役に立つし、外国の方と話ができたらかっこいい。WEBの技術も海外発信の情報が多いので英語が読めたほうが便利なのはわかっているけど、使わないから覚えない。
というわけで、PHPを使うことを当たり前の環境を作りましょう。
そのためにまずはPHPで何ができるかを知ることが大事です。何ができるかを知って、それを使って具体的にやりたいことを明確にします。
そしてそれを叶えるために何をすればいいかを考えて、実際にコードを書いてみる。これの繰り返しで少しずつできることを増やしていきましょう。
なにができるかを知るために本を読むのがオススメ
プログラムを覚えるために私がやってきたことを紹介します。今はすっかり廃れてしまったFlashのAction Scriptというプログラムと、PHPを覚えたときのやり方です。
PHPを覚えようと思っている人はなんとな~く、こういうことができるんだろうなぁ、とふんわりしたイメージを持っていると思います。それを具現化していくために、初心者向けの参考書かって、ざーーーっと流し読みします。この段階では熟読しなくていいです。
参考書にはPHPの構文やら関数などが書かれていると思いますので、ざっくり読み進めてください。やってみようとか書かれてても、本を片手にプログラミングをするのは次のステップです。とにかくざーーっと読む。
で、重要なのが、「何ができるか」を知って、それを頭に入れておいてください。こんなことができるんだということを知ることが目的です。これがあると無いとでだいぶ違うんですよ。
地図を眺めてどこになにがあるかをあらかじめ知っておく、というイメージです。
エクセルの計算で、列の合計値を算出するのに「SUM」という関数の存在を知っている人と知らない人では算出方法がまったく異なるのが想像できると思います。これはSUM関数を知っているか否かの違いなわけです。
それと同じことで、「PHPで具体的にできることを知る」ということを学びましょう。
ざっと読むとこんなことができるのかと、イメージがしやすくなると思います。
↑この本は読んだことないのですが、私がPHPを勉強していた時にわかりやすかった本の作者の「西沢 夢路」さんが書かれている本なので、初心の方でもわかりやすいのではないかと思います。
Kindleなどの電子書籍よりも本で読むのが個人的にはオススメです。
PHPでよく使う命令文は6個くらい
ここまで来たらPHP使ってなにか作ってみましょう。なんでもいいですが、作りたいものが明確なほうがいいですね。
PHPで使う命令文は6個くらい覚えればたいていのことはできるんですよ。パッとでてくるのこのへん。
繰り返し処理を簡単にやってくれる for
条件に応じて条件分岐させる if
formから投げられた値を受け取る Get、Post
何かと便利な配列を作る array
文字を出力する echo
配列の中身を確認する var_dump
もちろん、もっといろいろな命令文を覚えて効率的なプログラムを書けるようになるのがベストですが、最初のうちは、簡単な命令文を組み合わせて無駄に冗長なプログラムでいいからとりあえず何かを完成させることが重要です。
次回以降、より具体的なPHPの使用例を紹介したいと思います。
PHPで簡単なクイズを作る方法 UPしました
formを使った簡単なクイズや診断コンテンツの作り方です。