ロリポップサーバー使用歴22年の私がぴったりのプランを解説します
レンタルサーバーのロリポップを2003年から使い続けて22年。
WEB制作を仕事にし、色々なレンタルサーバーを使ってきました。
個人的にロリポップのレンタルサーバーを使い続け、ライトプランから始まり、スタンダードプランからハイスピードプランまで、3つのプランを渡り歩いた私が、どのプランを選ぶのが良いのかを、体験談とレビューを交えて解説します!
ロリポップのサーバープランがバージョンアップしたので、2024年4月現在に併せて記事内容を修正しました!
レンタルサーバーを使ってサイトを作る人と言うのは、多かれ少なかれ、サイトの収益化を念頭に置いているという偏見のもと話を進めていきます。
レンタルサーバーの比較検討でお悩みのかたに参考になれば幸いです。
ここに書かれているレビューはすべて私の体験談で、主観によって書かれています。
私の現在の契約プランはハイスピードプランの36ヵ月契約(2回目の更新)です。
ロリポップのプラン 各プランの違い 比較
ロリポップサーバーで使えるプランの違いから確認をしましょう。
2020年8月にロリポップが「爆速宣言」という名のもとに料金を据え置き、又は値下げして、サーバースペックを大幅にパワーアップしました。
その後、2024年2月15日に「コスパNo.1宣言」と銘打って、全てのプランでサーバースペックがパワーアップ。
プラン | エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | ||||
月額料金 | 99円 | 220円 | 440円 | 550円 | 2200円 |
容量 | 120GB | 350GB | 450GB | 500GB | 1.2TB |
DB | なし | 50個 | 100個 | 無制限 | 無制限 |
転送量(日) | 無制限 | ||||
PHP | CGI | CGI モジュール |
CGI モジュール |
Light Speed | Light Speed |
SSH | なし | なし | あり | あり | あり |
cron | 1 (5分間隔) |
5 (5分間隔) |
10 (1分間隔) |
10 (1分間隔) |
10 (1分間隔) |
サーバー | Apache | Apache | Apache | Light Speed | Light Speed |
電話サポート | なし | なし | あり | あり | あり |
ドメインずっと無料 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 2個 | 2個 |
※月額料金は複数月契約時の最安値を表記しています(税込) 2024年4月現在
※2024年にサーバースペックがさらに強化!
ロリポップのサーバープランは全5種類
ロリポップのプランは全部で5種類あります。
この中のエコノミーはデータベースが使えず、ワードプレスなどの利用もできないため、これは除外します。
エンタープライズプランは、ハイスピードプランの上位モデルなんですが、これも使ったことがないのと、個人向けにはオーバースペックな感じがあるので、私が使ったことのあるライトプラン、スタンダードプラン、ハイスピードプランに絞って解説したいと思います。
結論から言うとオススメプランはこの2つ
私のオススメはハイスピードプランの一択なんですが、サーバーを利用する状況や環境に応じて最適なプランを選ぶのが良いと思います。
サーバーのプランは、上位プランになるほどサーバーのスペックやできることが増えていきます。それに併せて月額費用も高くなるわけです。
そのため、サイトの収益化がまだできていない、これから始めるという方は費用が抑えられるライトプランがオススメ。
逆に、ハイスピードプランの月額費用がさほど負担にならない方にはハイスピードプランがオススメです。
月額費用で考えるとハイスピードプランの方が高いですが、コスパという面ではハイスピードプランの方が優れています。
この2つの間にあるスタンダードプランは、正直、これを選ぶ理由があまりありません。
ライトプランのスペックが上がったおかげでライトプランでよくね?という感じになっています。
- ライトプラン
- BLOG・サイト運用をこれから始める人
- 月額費用が安く固定費を抑えたい人向け
- ハイスピードプラン
- 表示速度や安定性を求める方
- スペックと価格で考えるとコスパが良い
ロリポップサーバーの共通の特長
プランの違いを見る前に、ロリポップのレンタルサーバーに共通で備わっている基本性能を確認しておきます。
ロリポップのサーバーの特長
ライトプラン以上
- 初期費用無料
- マルチドメイン対応
- データベース複数利用可能
- 転送量無制限
- 大容量高速SSDストレージ
- アクセラレータ装備
- 簡単インストール
- 無料独自SSL
2024年の「コスパNo.1宣言」の前までは、ライトプランとスタンダードプランに機能の違いがあったのですが、このスペックアップによってスタンダードプランの存在価値が薄れました。
変更前のライトプランの場合、マルチドメインは非対応でデータベースは1個までだったので、ワードプレスを使って複数のサイト運用をする場合、スタンダードプランをオススメしていましたが、ライトプランで事足りる状況になっています。
ライトプラン以上でできることと特長の解説
ロリポップのライトプラン以上でできることを簡単にまとめて紹介します。
先述した通り、マルチドメインに対応しており、データベースを複数持てるので、ワードプレス等のCMSを利用して複数のサイト運用が可能です。
ワードプレスのインストールも簡単インストール機能で簡単にインストールできます。
転送量も無制限なので、アクセス数が増えてもサーバーが制限を受けることがありません。
転送量とは
転送量とはサーバーから閲覧者にデータ(テキストや画像)を送る際のデータ合計量です。
ロリポップは基本的にすべてのプランで転送量無制限です。サイトへのアクセス数が増えても、アクセス数が制限されるような心配はありません。ロリポップ公式サイトからの引用
独自SSLも無料で利用可能なので、httpsの暗号化されたWEBサイトの設定がクリック1つで完了します。
さらに、ライトプランのサーバー容量は350GB、ハイスピードプランでは500GBという大容量で、通常のサイト運用では容量不足になる心配もありません。
ストレージも高速のSSDが利用されているのでHDDよりも高速表示ができます。
加えてロリポップアクセラレータを利用することで、更なる高速表示が可能になります。
ロリポップ!アクセラレータの仕組み
お客様のウェブサイトの表示内容を、「キャッシュサーバー」に一時的に記録(キャッシュ)し、同じウェブサイトにアクセスがあった場合、キャッシュサーバーから応答します。お客様へ提供している同環境におけるテストでは、WordPressで制作されたサイトで【24倍】(※)のパフォーマンス改善がみられました。
※ 一秒間あたりに処理できるHTTPリクエスト数。簡単インストール機能を利用し、WordPress4.9.4をインストールした直後のサイトで比較。ロリポップ公式サイトからの引用
ここで紹介したものが全てライトプラン以上には含まれています!
サーバー共通の機能をざっと説明したので、プランごとの違いを紹介していきます。
ロリポップ ライトプランがオススメな人はこんな人
まだサイト持っていなくて、これからブログなりサイトを作りたいと思っている初心者の方、まだまだ立ち上げたばかりでアクセスがそんなにない方は、まずはライトプランがオススメです。
月額料金 | 容量 | DB | 転送量 | PHP | サーバー |
---|---|---|---|---|---|
220円 | 350GB | 50個 | 無制限 | CGI モジュール |
Apache |
WEBサイトを立ち上げた直後の状況を考える
サイトを立ち上げた直後というのは、ページ数も少なく、アクセス数も集まりにくい状況です。
ブログでお小遣いを稼ごうと思っても、人が集まらないと収益化というのは難しい状況です。
サーバーの月額費用というのは、収益化ができていようができていまいが、固定でかかってきますので、収益化しようと頑張ってサイトを作って運営しているのに、稼げるどころかサーバー費用で赤字になると、精神的に結構キツイ状況が生まれます。
年間費用でいうと220円×12か月で2,640円になります。(36カ月契約時の月額換算)
サイト収益がライトプランを超えるようになるまでは、ライトプランが良いですね。
ライトプランのサーバースペックについて
私はこのライトプランを14年間くらい使っていました。
別にライトプランでも困ってなくてゆるゆるとサイト運用をしていました。
PHPもデータベースもつかえるので、ワードプレスなどのCMSツールも使えます。
表示速度もそこまで遅いわけではなく、当時と今とではSEOの状況も違いますが、SEOの順位もキーワードによっては1位のワードも多々ありました。
サイトを運用して収益化を図る、という点ではとくに問題はありません。
ライトプランで稼げない人が、サーバーのプランをあげても稼げるようになるということもないでしょう。
ライトプランの表示速度は遅いのか
サイトの表示速度の遅い早いを何で判断するかによりますが、プログラムもデータベースも使わず、文字だけのサイトを表示させると、ライトプランでもハイスピードプランでも多分、そこまで差はでません。(多分だけど)
サーバー側に演算処理をさせるものがなければ、そこまで違いはでないんじゃないかという仮説です。
速度差がどこででるかというと、PHPサーバーサイドプログラムを処理して、データベースから情報を受け取る処理に、サーバーのマシンのスペックが影響します。
サーバーといっても個人のパソコンと同じ仕組みで動いているのでマシンスペックが早いほうが処理速度が速いと。
こういった他サーバーのスペックや上位プランと比較すると、ライトプランは遅いですね。その分安いわけです。
遅いといっても表示に支障がでるほど遅いわけではないので、普通にサイト運用する上では大きな問題はありません。
ただ、上位プランの方が早いのは事実ですね。
ロリポップ ハイスピードプランがオススメなのはこんな人
3つのプランの中で、表示速度を売りにしているハイスピードプラン!
月額料金 | 容量 | DB | 転送量 | PHP | サーバー |
---|---|---|---|---|---|
550円 | 500GB | 無制限 | 無制限 | Light Speed | Light Speed |
このプランはサイトの表示速度の高みを目指している人向けのプランがハイスピードプランです。
単月契約時の月額料金は1,320円と4桁になりますが、ロリポップのプランリニューアル後、36ヵ月以上の契約で月額料金が550円に変更されました!
複数月契約をすることで月額550円とスタンダードプラン+110円で利用することができます。
1ヵ月だと1320円、6か月だと990円、24ヵ月だと770円、となっています。
私が現在使っているのはこのプランになります。
ハイスピードプランの特徴
ハイスピードプランより上のプランになるとサーバーの仕様が大きく変わります。
WEBサーバーがApacheからLiteSpeedになり、高速化と安定性が大幅にパワーアップ。
LiteSpeedとは
WordPressなど様々なCMSとの相性を重視した、第4世代のWebサーバー。高速化・高負荷時の安定性に優れています。WordPressの速度は、ApacheのWebサーバーと比較すると84倍の性能です。
ロリポップ公式サイトからの引用
ワードプレスなどのCMSを利用している方には非常に恩恵の大きいプランになっています。
さらにワードプレスより高速化させるプラグイン「LiteSpeed Cache」を標準装備。
ワードプレスを使ってサイトを運用するならハイスピードプランが最適なプランになっています。
最近のWEBサイト運用やブログ構築はワードプレスを使って作るのが主流になっていると思うので、ハイスピードプランがかなり魅力的なプランになりますね。
ハイスピードプランの表示速度について
この表示速度はGoogleのスピードテストのスコアよりも体感のUPの方が感じられます。
プランアップして、プラン変更になるまでタイムラグがあったんですが、あ、これはプラン変わったな、と実感できました。
サイト内リンクの画面遷移の速度が、秒に直すと0.1~0.2秒くらいの差だとは思うんですが、「パッ」と切り替わるのが実感できます。
スピードインサイトのスコアも改善しました
ハイスピードプランに変更したおかげで改善したのかどうかの因果関係はハッキリしないのですが、満足いくスコアを出せました。
Googleのアドセント広告の遅延読み込みを合わせて行ったので、スコア的にはそっちの方が影響度は大きそうです。
なにをやったかの詳細ははまた別の記事で書きたいと思います。
サイトの作り方を工夫すれば、スピードテストで100点または90点以上の緑のスコアを獲得することができます。
ここまで、プランやサーバースペックの話をしてきました。
次にサーバーの仕様以外の面に目を向けて、どのプランがベストが解説します。
ロリポップのサーバーを
オトクに利用する
3つのポイント
- 長期契約で月額費用を抑える
- キャンペーンを利用する
- ドメイン契約を同時に行う
サーバーの仕様も大事ですが、契約期間やキャンペーン活用で大きくコストに差が出ます。
ロリポップサーバーの契約期間は長期契約がオススメ
3つのプランを比較しましたが、ここで紹介している月額料金というのは、長期契約による最安値で契約した時の月額料金になっています。
最低契約期間の1ヵ月だと若干割高な料金になり、契約期間が長くなるほど割引率が上がり、36ヵ月契約で最安値になります。(2024年4月現在の情報です)
契約期間 | ライト | スタンダード | ハイスピード |
---|---|---|---|
1ヵ月 | 550円 | 1,100円 | 1,430円 |
3カ月 | 495円 | 1,045円 | 1,320円 |
6ヵ月 | 462円 | 935円 | 1,210円 |
12ヵ月 | 418円 | 770円 | 990円 |
24ヵ月 | 352円 | 605円 | 935円 |
36ヵ月 | 220円 | 440円 | 550円 |
36ヵ月間(3年)は長い、と思われるかもしれませんが、ブログなりサイト運用で稼ごうと思ったら短期間で稼げるのは相当難しいですし、稼げてたらすぐにやめるわけでもないので、どっちにしろ長期間の契約になるわけです。
1ヵ月ずつ更新するよりも、まとめて契約した方がオトクになります。
例えばライトプランを1ヵ月契約で36回更新(36ヵ月分)すると、550円×36回 = 19,800円
36ヵ月契約だと 220円×36回 = 7,920円 とその差12,480円と2.5倍の金額になります。
長く使えば使うほどその差損は広がっていきます。
長期契約のメリットがかなり大きいので、長く続ける覚悟があるとよりオトクに利用することが可能です!
契約期間が残っててもプランアップは可能
長期契約のリスクとしては、別のプランにプランアップしたいときにどうなるの?となりますが、プランアップと現状のプランとの残存月数の差額を支払えば契約途中でもプランアップは可能です。
プランダウンは次回契約更新時に可能
プランダウンの場合は、次回契約更新時に変更が可能になります。
但し、使用状況によってはプランダウンができない場合もあります。
※契約変更に関しては条件変更がされている場合もありますので、最新情報を公式サイトでご確認ください
ロリポップサーバーは途中解約したら返金されるの? されません
長期契約の一番のリスクはこの「途中解約時の返金なし」これにつきますね。
契約期間が残っていても未使用分の料金は返金されません。
これはしょうがないと思うので、契約期間満了を待ってから解約するのが上策ですね。
キャンペーンを活用してオトクに契約
新規契約時 + 諸条件をクリアすることでドメイン費用がずっと無料で使えるオトクなサービスがロリポップにはあります。
ドメイン費用は普通に契約すると毎年かかってくる費用なので、サイト運用を長期で行う場合、非常にインパクトの大きなサービスです。
私が契約した時には、こんなオトクなサービスなかったので、悔しさで枕を濡らす日々を過ごしています。
2024年の契約更新時にはドメイン費用が1,981円発生しています。これが無料になると。
20年前の2005年当時は808円だったものが2024年には1,981円と倍以上のお値段になっていますね。
しかもこの制度、2023年8月にアップデートされて、ずっと無料で使えるドメインが最大2個にアップデートされています。
ドメインずっと無料の適用条件
このどう考えてもオトクな「ドメインずっと無料」には適用条件があります。
ドメインずっと無料適用条件
『ムームードメイン』の対象ドメインと、『ロリポップ!』のレンタルサーバーの両方を新規でご契約いただく場合、レンタルサーバーをご契約中はドメインを無料でご利用いただける『ドメインずっと無料』の提供を開始しました。
ロリポップ!レンタルサーバーにて、以下条件をすべて満たしている必要があります。
- ハイスピード、エンタープライズのいずれかのプランでのご契約
- 12か月以上の契約期間でのご契約
- 12か月以上の自動更新の設定
<2個目のドメイン> 上記と合わせて、「1個目のずっと無料ドメインを既に取得している」ことが条件となります。
※2024年4月現在の条件 公式サイトより引用
一番のネックはプランが「ハイスピードプラン以上」という点になりますね。
初心者の方にはちょっと敷居が高いかもしれませんが、サーバーの月額費用がさほど負担でないのならハイスピードプランで12ヵ月以上の契約がオススメです。
また、ドメイン取得はムームードメインで新規取得する必要があります。
ロリポップサーバー最適なプラン選択のまとめ
スペックからオトクに契約するポイントなどを紹介してきましたが、総合的に考えて一番お得なプランは「ハイスピードプランの36ヵ月契約」であると思います。
とはいえ、これはコストメリットの面で、という注釈が入りますので、月額費用が負担に感じる場合、ライトプランでも良いと思います。
冒頭に私の支払い履歴を掲載しておりますが、月額費用は毎月払いではなく、契約時に契約期間に応じた一括払いになっている点もご留意ください。
ロリポップ プランの選び方まとめ
- ハイスピードプランの36ヵ月契約が一番コスパがいい
- ドメイン無料も併せて活用する
- 月額費用が負担に感じる場合はライトプランから
個人的には、副業でWEBサイトを作ろうというのであれば、3年は続けるという気持ちと、身銭を切って19,800円(ハイスピードプランの36ヵ月分)を先行投資するほうが、色々と得るものは多いと思います。
サーバー代を回収するというモチベーションは大きいですし、ライトプランで小さく始めるよりも良い条件(費用面とサーバースペックの面で)でスタートできます。
サイト運用の成功の秘訣は「長く続けること」です。
幸いなことにサーバー費用は長期契約ほど割引率が高くなりますので、本気で始めるなら月々550円(ランチ1食分程度)の費用を、何倍も回収できるサイトを作り上げましょう!