朝から見ない方がいい「バトルロワイアル」
「今日は皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます」このキャッチーなフレーズだけ知っていて見たことのない映画。北野武が黒板の前でしゃべっていた記憶があって、漫画原作の映画であることは承知していました。
※メールでマンガ原作じゃなくて小説が原作とご指摘をいただきました。訂正させていただきます。
まぁまぁ、このキャッチフレーズだけでさわやかな映画でないことは日本語を理解する日本人であれば想像に難くないわけですが、朝の通勤に見る映画じゃあないですね。当然ながら。
フレーズに偽りなく殺し合いをする映画なわけですよ。
BR法というなんだかよくわからない法律で、子供が生意気すぎるから国家が定めたらしい。何のために作られた法律なのか、見逃したのか、説明がなかったのかも定かではないわけですが、全編通してよくわからない映画でした。
あらすじとかそういうのはもういいから感想だけ書きます
漫画原作だし、非現実的な設定なわけですから、細かいところに突っ込むのは野暮ってもんですが、子供が生意気だから抽選で選ばれたクラスが最後の一人になるまで殺し合いをするっていうのはどういう状況なのか、さっぱりわかりませんでした。原作にはあるのかなぁ。
演技が絶望的に下手くそで、非現実感が加速します。演者の人たちも中学生という設定なためか若いのかな。そこはまぁ許そう。すんごい下手だけどいいよ。
殺し合いなので、死にざまが映されるわけですが、言いたいことを言って「ガクッ」と息を引き取るシーンがやけに多くて目につきます。いやいやいやいや、そんな死に方してみたいよ。最後にいいこと言ってきれいに死ぬとか。一人ならゆるすけどさ、結構な人数がこんな死に方するわけですよ。
これも演者の方が悪いわけじゃないと思うんですよね。台本なのか演出なのかわかんないけど、そういう演技をさせる悪い大人がいけないんだ。
個人的にあれだったのが、中学生がコンピューターにハッキングするというシーンがあるんですけども、キーボードのたたき方が雑。これが一番冷めたシーンです。
ブラインドタッチを超越したスピードで両手カチャカチャカチャカチャとタイプするんですけども、ヤマダ電機にいる小学生が超適当にキーボードを両手でたたくそれですよ。そんなスピードでキーボードたたくハッカーとかいねぇから。
しかもエンターをたたく(と思われる)音が小気味よく「タン」「タン」「タン」とリズミカルに響くとかふざけんなよと、よくわからない憤りを禁じ得ないシーンです。
山本太郎の演技が良かった
映画の中で殺し合いの中でもお互いを信じあって生き残るというそういうシーンもあったわけですが、この後半にたどり着くまでに結構、興ざめしてみてたんですけど、山本太郎の演技がなかなか良かった。もしかしたら相対的に良かっただけなのかもしれませんが、この映画の中ではよかったです。
初めからそういう映画だと認識した上で見るともう少し楽しめたかもしれません。Amazonのレビューにもあったけど、ヘタすればコントなのかこれは、と勘違いするレベルです。
銃で撃たれてもなかなか死なず、踊りながら倒れて言いたいこといって死ぬ。
生首に手りゅう弾突っ込んで投げ込んだり、カマで首切ったり、マシンガンで撃ちまくったり、ボウガンで撃ち殺したりそういうスプラッタな映画です。2も出てるけど見るか迷うなぁ。
通勤時に見るのはオススメしない映画でした。
今回の学びを生かして次はガッキー主演の「フレーフレー少女」という青春ど真ん中のさわやかな映画を見ました。