梅雨入りシーズンに備えてハクバのカメラ用防湿庫を購入したのでレビューします!
今回レビューする商品は、ハクバのカメラ用の防湿庫になります。
カメラってカビが大敵なんですよ。日本は高温多湿でカビが生えやすい環境なので、カメラの保管場所に気をつけないとカビが生えてしまうこともあるそうです。
バックに入れっぱなしとかは絶対にやめたほうがいいです。
今まではドライボックスというプラスチックのケースにシリカゲルを入れて保管してたんですが、ソニーのα7Ⅲはサイズが大きいのでドライボックスでは窮屈になりました。
密閉できて、湿度計の付いた収納ボックスです。PENTAXのQ7はサイズが小さいのでこれで問題なしでした。この箱の中にシリカゲルをいれて保管するわけです。
シリカゲルは電子レンジでチンすると繰り返し使えます。
ドライボックスはシリカゲルの管理が面倒
低価格で防カビ対策の保管庫として文句のないドライボックスなんですが、シリカゲルは一定まで湿度を吸湿するとそれ以上湿度を下げることができません。
なので、シリカゲルの色が変わったらレンジでチンしてを繰り返していたんですが、気が付くと湿度系が「WET」のメモリになっていることもしばしば。
多湿の密閉された箱の中って絶対やばいですよね。
ソニーのミラーレスα7Ⅲって高いじゃないですか。26万円もしたわけで、大事にしたいわけですよ。
で、湿度を常に一定に保つ防湿庫を探していました。1か月くらい色々と調べてました。
最初は必要最低限の大きさでそんなに高くない防湿庫にしようと思っていたんですが、いろいろな方のレビューをみると大きさはある程度大きいほうが良いと。
カメラってレンズがどんどん欲しくなるので、大きさに余裕がないと買い足したレンズを入れることができなくなるので、大き目が良いと。
カメラ用の防湿庫のメーカーはどれがいいのか
防湿庫を作っているメーカーはそんなに多くないので、Amazonで検索すると「トーリハン」「東洋リビング」「IDEX」「アイポー」「ハクバ」「オオイシデンキ」などがヒットします。
東洋リビングは価格は高いのですが、光触媒を使った防湿庫やオートドライシステム、日本製の電子ドライユニットを売りにしている防湿庫界のパイオニア。
モノは良さそうなのですが、価格が高いのがネックで比較検討から外れました。予算に余裕があれば使ってみたいメーカーです。
IDEXはワインセラーなどを作っていたメーカーでネット販売のみにすることで中間マージンを削減し、安く提供しているメーカー。
オオイシデンキは保証期間が7年という長期保証のあるメーカーで、ハクバはカメラバックやお手入れグッズなどカメラの周辺機器を発売しているメーカーです。
どこのメーカーが良いかというのは正直良くわかりません。こだわりがなければどこでもいいんじゃないかという結論に達しました。
防湿庫の除湿機能(ドライユニット)は大きく分けて2種類あります
除湿を行うドライユニットには、「ペルチェ素子」という半導体素子を使った除湿方式と、「乾燥剤方式」の2種類があります。
ペルチェ素子という聞きなれない言葉が出てきたので、軽く調べてみると、電気を加えると熱が移動する半導体があり、それを応用したのがペルチェ素子というものだそうです。
防湿庫以外にも様々なものに利用されているようで、ペルチェ素子をAmazonで検索すると950円で売っていました。安いね。
ドライユニットとしてどちらも一長一短あるようで、ペルチェ素子は耐用年数が低めで約10年を想定、乾燥剤方式は半永久的に使用可能になっています。
10年の耐用年数があれば問題ない気はしますが、精神的には半永久の乾燥剤方式のほうがいいかなと思いました。
色々防湿庫をみてて思ったこと。なんでもいいんじゃないか?
色んな防湿庫を調べて、アマゾンの欲しいものリストに追加して、どれにしようか悩んだ結果、なんかどれでもいいんじゃないかという気になりました。
どの防湿庫も大体同じ形で、同じ様なデザインで、機能も基本的に変わらないんですよ。防湿庫内の除湿さえできればそれでいいわけだし。
そんな時にオオイシデンキの防湿庫がAmazonでセール価格で販売されていました。
これいいなぁと大分心が動いていたんですが、設置場所をどこにしようか、大きさはどれくらいがいいのかといろいろ考えているうちに売り切れになりました。。
本気で買おうとすると、買った後のことまで想像して、考えるとまた悩みだすんですよ。大きさは大きいほうがいいんだろうけど、今現在はそんなに収納するレンズもカメラもないわけで、適正サイズがなかなか決められなくなります。
防湿庫の設置場所を決めて防湿庫のサイズを選ぶ
Amazonで防湿庫を選んでいるとサムネイルの画像って大体同じでサイズ感がイマイチつかめないんですよね。カタログ記載のサイズを調べると意外と、どの防湿庫も背が低い。最初はリビングに置こうと思っていましたが、60cm~100cm位の高さの棚(防湿庫)をリビングに設置するのはなんか違うなぁと思い始めます。
リビングに置くと、子供がいる上に、背が低い防湿庫だとボールが当たったり、転んでぶつかったり、飲み物かけられたりというリスクがあるなと想像を巡らせました。うん、リビングに設置するのはやめようと。起こりうるリスクは初めから排除するのが一番ですから。
となると、自分の部屋に置こうと考えるわけですが、広くもない部屋に中途半端なサイズの防湿庫を置くスペースなんて確保できないと思っていたんですが、オーディオボードの上を整理すればなんとかなりそうだなと考え、そこに設置することにしました。
となると、ここに設置できるサイズの防湿庫だと30L~60L程度の大きさ。可能な限り大きいほうが良かろうと、それを基準に60Lサイズの防湿庫に決定!
60Lの防湿庫のラインナップから比較検討して選んだのは「ハクバの防湿庫 KED-60」
60Lの防湿庫から何にしようかと考えていたところ、IDEXかアイポーか、ハクバが気になりました。
防湿庫はどれでもいいんじゃないかと言いましたが、あれはウソだ。
実際に買おうと思った瞬間から色々と検討材料が噴出してきます。どれでもいいんですが、絞り込みの材料は明確になったということで、条件に合ったものを買いました。
お手頃価格でシンプルなやつ。比較した防湿庫は以下の3種。
IDEXの60Lの防湿庫 DS-65M
IDEXのDS-64Mはスライド式の引き出し棚とLED庫内照明がついています。除湿はペルチェ素子方式で、湿度表示がデジタル表示になっています。
外寸 : W380×D430×H520(mm)
内寸(突起部除く) : W376×D380×H445(mm)
棚の上に設置するカバーが波型でレンズを寝かせておくのに便利な形状。
※比較当時はDS-63Mを紹介していたのですが、後継機が出たということで情報を更新しました。
アイポーの60Lの防湿庫 HP-68EX
IDEXと同様に湿度計はデジタル表示でペルチェ素子による乾燥方式の防湿庫です。内蔵のLED照明付き。取っ手付きの開閉扉です。アイポーというメーカーだと思うんですが、防湿庫には「HOKUTO」というロゴが表示されています。
外寸 :W380mm×D390mm×H499m
内寸 :W376mm×D360mm×H455mm(突起部除く)
HOKUTO 防湿庫・ドライボックス HP-68EX 保管庫 レンズやカメラのカビ対策 (68L全自動) #138
25,800円 (税込)(Amazon参考価格)
この道15年の有名メーカーで生産しております。 多くのプロカメラマンが愛用されてるモデルです。 ランニングコストが安い:1日2円のランニングコスト、2か月で缶コーヒー1本分です。商品名: HOKUTO防湿庫・ドライボックス68L LED照明内蔵5年保証 容量 :68L 電源 :100V(50/60Hz) 外寸 :W380mm×D390mm×H499mm 内寸 :W376mm×D360mm×H455mm(突起部除く) 設定湿度範囲: 25%~80%RH 材質 キャビネット本体: スチール製メラミン焼付塗装
ハクバの60Lの防湿庫 KED-60これに決定!
ハクバの防湿庫は乾燥剤方式のドライユニットになっています。そして価格が一番安い。
庫内照明はなく、奥行が31cmと短い代わりに高さが59cmとなります。私はこのハクバの防湿庫にしました。
外形寸法 : W358×H590×D315(重量12kg)
内形寸法 : W356×H550×D310(容量60リットル)
色々と考えた結果、まず取っ手はないほうが良いと判断しました。扉開けるのに取っ手がなくても不自由はしないのと、でっぱりが邪魔に思えたため。
オーディオボードの上に設置することを考えると奥行が長いよりも高さが高いほうが都合が良く、デジタル表示の湿度計もいらないし、庫内照明もいらない。
ドライユニットが乾燥剤方式という点もメリットとしてとらえました。耐久性が優れているのが明確で、何年使うかわかりませんが、長持ちしてくれるほうが良いだろうと。
波型のスポンジも別にいらないかなと。逆にレンズしかおけない形状で、それにあうサイズかどうかもわからなかったので。
ハクバの防湿庫に防カビ材のセット品がありました
これにしようと思ったときにセット商品があるのに気づきました。防カビ材とカメラ座布団がついているセット。
価格が上がっているのでお得感がなさそうに見えるんですが、私が買ったときはこのセットにだけ使える10%OFFクーポンがついていまして、10%OFFで購入できました。防湿庫の単品価格と同価格だったのでこちらをオーダー。
2022年7月追記
現在こちらのセットは売切れのようで、通常のHAKUBA 電子防湿庫 KED-60がAmazon限定モデルとなり、KED-60AZに変更になっています。
防湿庫の設置場所を一工夫。高さを確保。
オーディオボードのスピーカーに棚を設置してそこにいろいろと物を置いているんですが、スピーカーの高さが40cmと20cm程高さがたりません。
というわけでスピーカーの高さを確保するために一工夫。
近所のケーヨーD2に行って、発泡スチロールでできたブロックを購入。1つ250円くらいで買いました。ちなみにAmazonでも売っているんですが、売り切れだったり、在庫あるやつは割高だった(送料がかかる)のでホームセンターで購入しました。
ちなみに色がバラバラなのは在庫がなかったためです。。ダサい配色ですよねぇ。
1つを寝かせた状態で高さが10cmなので2段重ねて+20cmの高さを確保しました。ついでに棚板を新しく購入して、その場で木材カットサービスを利用して長さを150cmにしてももらいました。(1カット30円で希望の長さに木材をカットしてくれるんですよ)
スピーカーの上に化粧棚を設置して、収納スペースを確保し、実際に防湿庫を設置するとこんな感じに。
あつらえたようにピッタリ収まっています。防湿庫の頭と棚板の隙間が1cmもなく完璧ですよ。測って買ったから当たり前なんですが。
ハクバの防湿庫に棚板を設置 組み立て方
ハクバの防湿庫は棚板の高さを自由に設定できるので、自分で好みの位置に棚板を設置する必要があります。
棚受けをセットして棚板をスライドして入れて、ネジで止める、シンプルな構造なので難しくもありません。
設置した棚受けに棚をスライドして差し込みます。
棚受けの上に置くのではなく、溝にはめて固定するので安定感があります。
棚を奥まで入れたら真ん中にあるネジを締めて固定します。
棚をセットしたらコンセントを入れて通電確認。ドライユニットのランプが赤く光り、通電確認できました!
ハクバの防湿庫KED-60は全体がスチール製でできており、棚もスチール製になっています。多分、同価格帯の防湿庫はどれも変わらないと思うんですが、よく見ると結構安っぽいです。よく見ないとすごい立派に見えますけどね。
棚の設置が終わったらその上に傷防止のマットを敷きます。
この後、空の状態で半日~1日かけて庫内の湿度を下げたのちにカメラを設置して完了です!
ちなみに通電直後の庫内の湿度は約70%になっていました。
連続運転で1日稼働してみると湿度は約40%までさがりました!ちゃんと動いていますね。ちなみに湿度の下には温度計もついています。
ハクバ防湿庫の湿度調整について
防湿庫の湿度調整はダイヤルを回して設定します
この表示に惑わされて、「高」に合わせたほうが湿度が下がると勘違いしていました。
防湿庫内の湿度を少し下げたいなと、購入後に思って、「高」に合わせたら、思ってたより湿度が下がらなくて、壊れたかなと思いました。
よく見ると湿度コントロールって書いてあって、それに対しての「高・中・低」なんですよね。
なので、湿度を下げたい場合は「低」の方に合わせると防湿庫内の湿度が下がります。
私の環境だと「中・低」の境目くらいに合わせると、40%前後の湿度を保ってくれます。
ハクバの60Lの防湿庫の容量イメージはこんな感じ
60Lの防湿庫の収納力がどんなもんなのかつかめてなかったんですが、ミラーレス2台とレンズ2個だと余裕です。棚1枚分空いています。ミラーレス2台といいつつ1台はPENTAX Q7なんですけどね。
これでレンズを買い足しても保管場所に困ることはありません!ドライボックスの時は、開け閉めがめんどくさかったり、シリカゲルの入れ替えが面倒だったりしたんですが、そういったお悩みがなくなりました!
おまけでもらったカメラ座布団と防カビ剤もいれます
防湿庫の購入自体が防カビ目的なんですが、せっかくもらった防カビ剤なのでこちらも入れておきます。1つで20L用なので、3つ設置しました。この1袋で4つ入っているので1つ余りますが、オーディオのあるところに入れました。あらませてもしょうがないしね。
おまけでついてきた防カビ材とカメラ座布団を設置して扉を閉めるとカッコいいんですよ。庫内をよく見ると安っぽく感じるんですけどね、閉めるとカッコいい。
シンプルで良くないですか?アナログの湿度計のほうが高級感がありますね。光っていると光が気になりそうだし。
棚が余っていたので、庫内レイアウトを変更して、一番使い勝手がよさそうな一番上にα7Ⅲを設置して、余った棚にスペアザのライブで買ったサンバイザーを入れておきました。
扉を閉めた防湿庫を撮影しようすると、めちゃくちゃ映り込みます。実際はそこまで反射してないのですが、カメラで撮ろうとすると自分が写って大変でした。三脚使ってスマホと連動させて自分が映らないように撮りましたけどね。
ハクバの防湿庫(KED-60)を購入した感想!レビュー
届いてから設置までは苦労することなく簡単にできました。重さも思っていたほど重くなく1人で設置できます。
これから梅雨入りするにあたり、防湿庫があると安心できます。金額は2万円台と安いわけではないのですが、これから長い間使っていく予定なので、使用想定年数で考えればそこまで高い買い物でもなく、安心して保管できる場所ができたという喜びのほうが大きいですね。
扉を開けて置くだけで、湿気から守られるという気軽さはいいです。音も全く気になりません。無音といっても良いと思います。
見た目も良く、カメラも綺麗にしまえますから、一眼カメラを持っている方にはぜひ購入をオススメしたくなります。
私が買ったハクバの防湿庫は、湿度も安定していて、問題なく動いているので現時点では超オススメの一品です。
他社と比べてもお安い価格設定でしたし。保証期間が3年と若干短めではありますが。
梅雨シーズン目前になると品切れになることも予想されますので、防湿庫を検討中の方はお早めに購入されることをオススメします!