電子ノートとはハイテクなようなローテクなようなそんなノート
ノート。考えをまとめるときや、打ち合わせや授業などの際に重要なことを書き記し、後から振り返ることで学習効率や仕事をいい感じに進めるために利用することが多い文房具です。
紙でできていて罫線が引かれていたり、マス目上のノートや字を美しく書くために工夫されているものなどもあります。
今回紹介するのは「電子ノート」です。電子と名の付くシリーズで有名なところでは「電子手帳」が浮かびます。電子手帳は電子手帳でいろいろと機能が進化していて、学生や世代にターゲットを絞ることで、入学祝などに人気の商品になっているようです。
電子の手帳よりも多機能という点では全くと言っていいほど及ばない「電子ノート」。なんの役にたつのかと言うと、メモを取ることに特化してます。
専門性に優れた尖った商品が電子ノート
優れた商品の多くは「専門性」を備えています。専門性の対極にあるのは「汎用性」です。大体このどちらかが優れたプロダクトが世の中を席巻しているわけですが、「専門性」に優れた商品の場合、特定ユーザーには愛されるものの、市民権を獲得するのは難しい、という特性があります。
これは、使い手を選ぶということに他なりません。メモをすることに特化した電子ノート。こういう一般的なフレーズでは目の肥えた消費者の心には届かないわけです。
私はこういったとがった商品が大好きなんですよ。これね、興味がない人にとってはバカな買い物にしか見えないと思います。その気持ちもわかります。ノートなんて100円も出せば買える商品なのに、この電子ノートのお値段は定価で言うと15,223円します。100円のノートだったら152冊買える計算です。(税別)
そんなことは百も承知で買いました。もっとも定価では買ってないですけども。
これがシャープが出している電子ノート!WG-N20-Bを使った感想 レビュー
「目の付けどころがシャープでしょ」で同じみのシャープ製品です。ノートカバーは初めからついています。専用のペンもついています。黒いカバーに赤いステッチが良かったので新型が出ているのにも関わらず、こちらを購入しました。
電子ノートのサイズ・大きさ・携帯性
大きさなんですが持ち運びやすいサイズにできてまして、横幅11cm×高さ15.5cm×厚さ0.9cmです。わかりやすく言うと手のひらを軽く広げたくらいの大きさくらいです。(個人差ありますが)
もう少しわかりやすく言うと、「文庫本」とほぼ同じサイズです。少しだけはみ出すくらい。
このサイズ感は賛否が分かれるところです。A4・A5ノートの代用として使おうとすると少しちいさいです。正直。しかしながら持ち運びにはちょうどいいサイズ感で、個人的にはこれくらいがいいです。
比較で撮影した隆慶一郎さんの「死ぬことと見つけたり」は、佐賀鍋島藩の「葉隠」を小説にした、稀代の名作です。未完が本当に悔やまれる一冊。
厚さは1cmくらいでほんとに持ち運びに楽ちんなサイズです。
電子ノートなのでUSBで充電して使います。スマホと同じマイクロBコネクタで充電できます。
電子ノート活用術!持ち運んでアイデアをメモる!
電子ノートの良いところは手書きで好きなようにメモが書けること。それ、ただのノートでいいじゃんと思うかもしれませんが、それでいい人にはそれでいいと思います。
でも、思いつくことって常に同じこととは限らないわけですよ。私個人の話だと、Start Pointというこのサイトで何を作ろうかと考えたり、そのアイデアをDB化するのに必要なことをまとめたり、カテゴライズしたいんですよね。
ノートにタイトルつけてそれぞれ別管理したいという几帳面さがありまして、そんなときに電子ノートがピッタリ。
こんな感じで電子ノートの中にノートを何冊でも作れるわけです。(上限はありますがそこまでは使わない)
それにタイトルを手書きで記せる。ぶっちゃけノートの内容を明かすのがちょっと恥ずかしいんですけど、ネタを考えたり、DBの設計考えたり、サイトの構造を考えたり、WEBサイトや本をみて学んだことをまとめたり、社内ミーティングでメモしたりといろいろと活用しています。
これを普通のノートで代用しようとすると何冊も持ち歩くか、タブの付いたノートにタイトル書いてかき分けるかになると思うんですけど、めんどくさいから嫌なんです。そんなことするの。
電子ノートを買おうと思った一番のきっかけ
ルーズリーフ状のノートだとリングの部分に手が当たって、端っこのほう書きづらいし、紙だとどんどんたまって、そのノートが限界を迎えたらロッカーか机の中にしまわれて、よっぽどのことがない限り見返すことができないわけです。
超、頑張って書き記したノートの内容が、大抵1冊40ページくらいまでしか書けない。裏表使っても80ページそこそこしか書けないわけですよ。しまわれたノートは振り返れない。これが嫌で、電子ノートを買いました。だってノート見返すのって楽しくないですか?
あんときこんなこと考えてたなぁ、とか、まだこれやってないなとかアイデアは時間がたってから振り返るのが面白いんですよ。
だからと言って極厚なノートなんてかさばるし邪魔だから持ち歩きたくないし、写真や、ノートをスキャンしてデータ化することができるものもありますが、めんどくさい。撮るのもめんどうだし、データで探すのもめんどくさい。考えただけで絶対に掘り返さないことが目に浮かぶわけです。ちなみにこの電子ノートも電子ファイルとして書き込んだ内容をデータ化できますが、一回使っただけでもう使っていません。
この電子ノートなら、ノートにタイトルつけられるので何が書いてあるかすぐにわかりますし、タッチパネル方式なのでページめくりも簡単です。見たいときに見れて、書きたいときに書ける。書きためたアイデアを腐らせないで済む。これが一番の魅力なわけです。
喫茶店でタバコとコーヒーと電子ノート
昼休みや会社帰りに良くカフェドクリエやサンマルクなどの喫茶店に行くんですが、そういうときにこの電子ノートを持って色々一人作戦会議をしています。仕事のことだったり、サイトのことだったり、ブログで何書こうかとか、気軽に書き記しています。
リラックスできる空間で考え事をするのが好きなんですね、私は。コミュ障の一人でいるのが大好きな人間なので、お昼も大体一人で過ごしています。
電子ノートの使い心地と書き心地と電池もちについて
不満なところはそんなにないんですけど、私は字が汚いので電子ノートで字を書くと字の汚さに拍車がかかるので、丁寧に書くように気を付けています。手書きなので自分が読めない字で書くと、当然読めないわけです。ちなみにOCR機能(手書き文字をデータ化する機能)はついていません。メモに特化したノートですから。
書き心地は紙ノートにボールペンのほうがいいですね。プラスチックのペンでプラスチックのような画面に書き込むので硬いです。あとは書いてもいないところにたまに、線が勝手に引かれたりしますが、そこは割り切って使っています。ペン先が少し太く感じたので、紙やすりを買って先端をとがらせて使っています。普通の人は代用のペンを購入するみたいです。。
特筆すべきは電池持ちの良さと立ち上がりの早さですね。すんごい電池持ちいいです。2~3週間は充電しないで使えます。使用頻度によっては数か月でもいけるんじゃないかな。全然減らないんですよ。
電源を入れるとすぐ立ち上がるので起動待ちのストレスもありません。すぐに使える。これは意外と重要なんです。
明るさは明るくないですけど、普通に使う分には支障ないレベルです。ここで無駄な電気を使っていない分電池もちが良いのだと思います。アマゾンレビューとか見ていると暗い、という声があがっていますので、もう少し明るくてもいいかなとも思いますが、電池もちが悪くなるくらいならこれくらいでもいいかと思ってます。
電子ノートの値段とモデルと発売時期
今回ご紹介しているシャープ製の電子ノート WG-N20-Bは結構前から使っているので、発売日を見てみると2013年8月だそうです。もう4年前なんですね。気になるお値段はこちら。
Amazonの販売価格変動するのであれですが、2017年6月1日現在だと7000円となっています。最新版のモデルが2015年10月に出ているようでです。こっちは使ったことないのでどんな新機能が搭載されているのかわかりませんが、私みたいな使い方なら古いモデルでも問題ないです。
持ち歩ける電子ノート。日ごろからアイデアやメモ書きを良くする手書きを愛する人には手放せない商品になってくれると思います。こいつを忘れてしまうと、考えをまとめようともしなくなるほど、依存してしまっています。
タイピングよりも手書きのほうが考えまとめやすいんですよね。脳も使われているような気もしますし。ぜひ、お試しください。
2017年9月27日に新型がリリースされました シャープ電子ノートWG-S50
シャープの電子ノートに待望の最新機種が登場しました。「WG-S50」ノートの容量が5000ページにパワーアップ。グラフやスタンプなどが使えるように。さらに、コピペができるようになりました。
カラバリが黒1色でビジネスユースに寄せている感じです。これから新色などがでるかもしれませんが、ちょっと気になる存在です。もし購入したらレビューしたいと思います。
2019年10月22日 最新型電子ノート WG-PN1
シャープの電子ノートにまた新たな型番が投入されました!
マーケットの大きさがまったくわかりませんが、ちゃんと製品開発してくれるシャープさんに感謝です。
この最新型の電子ノートはE-inkが採用され、コントラストが大幅に向上されたそうです。価格も電子ペーパーと比べてぐっとお得な1万円台。ちょっと欲しくなってます。