logicool 高級キーボード Craft KX1000s
マウスとキーボード。ここにこだわりを持っていると職人っぽさが醸し出せますね。私はマウスはロジクールの高級マウスを愛用するというこだわりがありますが、キーボードに対してはさほどこだわりがありませんでした。
東プレのキーボードが良いらしいという話を聞いたことがあって、むかーし買ってみようかと思ったこともあったんですが、まだ若かった私にはキーボードにそんなに大金をはたく気にはなれず、普通のキーボードを使っていました。
東プレのキーボードはすこぶる評価が高いもの、質実剛健(しつじつごうけん:中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま)とでも呼ぶべきキーボードでなんか、遊び心がなくてそんなに惹かれなかったんですよね。物は間違いなく良いものだと思います。良いキーボードと言えば、東プレというイメージも確立するほどですし。
キーボードに対してこだわりはなかったんですが、今使っているキーボードに対してちょっと不満が募ってきて、新しいキーボードを探していたんです。キーボードに対する不満というのが、ワイヤレスキーボードを使っているのですが、入力してからのタイムラグが気になって、なんとかならんもんかと。
ブログの記事を書いていても、プログラムを書いていても、叩いた文字がすぐに出てこないっての言うのは結構なストレスになるわけですよ。買ってから結構たつし、そろそろ新しいキーボードを探してみるかと。
希望のキーボードはオシャレな外観とテンキーの付いたワイヤレスキーボード
キーボードに対してデザイン性を求めるのもどうかと思うんですが、毎日使うものだからこそ、気に入ったものが欲しくなるのが人のサガですよ。できれば色は白が良くて、テンキーは必須。机の上で作業することも考えて取り回しの良いワイヤレスキーボードがであることは必須。
色々探してたんですが、ピンとくるものがなくて、なかなか購入には至らず。遅延がストレスにつながっているので信頼性のあるキーボードでってなるとなかなか良さそうなものが見つからず。
ロジクールを思い出してCRAFTに出会う
愛用中のマウスはロジクールの高級マウス 「MX Master 2S」ロジクールの高級マウスの中でも歴代最高であると、レビューに書き記した逸品です。
ロジクール高機能マウスMX Master 2Sは歴代最高のマウス
PCを操作するのに必要なマウス。高級品でも安いマウスでも操作をするという点においては大差はありません。違いがあるのは操作に対する満足感。
ロジクールでキーボード検索してみたら異様に高いキーボードを発見しました。それが今回紹介するCraft(KX1000s)です。
2万円オーバーのキーボードだったんですが、こういう日常使う商品ほど高級品を使って得られる満足感は高い、ということを過去の経験で知っています。特にロジクールの高級品は外れがない。なので、存在すら知らなかったCraftというキーボードを実機も見ないで購入してしまいました。
ロジクールの高級キーボード Craftの特徴
ワイヤレスでロジクールのレシーバーの「Unifying」で接続して使います。当然ワイヤレス。電池方式ではなく、USB TypeCによる充電式です。
特筆すべきは左上に備わった「クラウン」と呼ばれるジョグダイヤルのような丸い物体。こいつをクリクリと回したり、タップしたりすることで特殊操作が行えるというモノ。
こういう良くわからないガジェット感あふれる装置っていいですよね。購入する前からたいして活用しないんだろうなという、うすら寒い予感は抱きながらも、そういう仕組みは大好きです。
クラウンの狙いはいいんだけど、うまく使えなかった。
正直、キーボードの操作に対して機能面で何かをしたいという欲望はなく、ただただ心地よいキータッチとストレスのない入力環境が手に入ればそれでよかったんですが、便利な新しい仕組みを提示されると享受したくなりますよね。
早速ためしたんですよ。これ。アプリ毎に便利な機能が割り振られていて、ブラウザ起動中に回すとタブの切り替えが行えたり、ライトルームで使うと、パラメータの変更がダイヤルで行えたりと、非常に便利そうな機能が備わっています。
ただ、私の環境ではクラウンを回してもただただ、音量の調整機能しか起動せず、それらの便利な機能が使えませんでした。
原因は良くわからないのですが、アプリ毎の機能が発動せず、たまーにタブ切り替えになったりもしたんですが、思うように動かず。加えて、この機能を使おうとするとソフトが一瞬停止するんです。なんでですかね。
原因は不明だったのですがレシーバーとの連携がうまくいっていないのかと思って、USBの挿し口を変えたり、電源オプションをいじってUSBの自動OFF機能をなくしたり、いろいろと手は尽くしたんですがどうやっても改善されず。
どうもこのアプリがうまく動いていないようで、ダメでした。マウスだけの時は問題なくオプションアプリも使えていたんですが、Craftと共存させると不具合が多発するという始末。
ストレスの解放が目的だったのに余計にストレスがたまるという。仕方ないのでこのアプリをアンインストールして使用しています。ウリの機能が使えなくなるのでもったいない気もしますが、あってもなくても大差のない機能なので割り切って使っています。
ちなみにWEB上にあるCraftのレビュー記事を見るといい感じに動いているみたいなので私の環境が良くないのかもしれません。Windows10の自作PC環境なので、何とも言えませんが。
アプリはダメダメだけどキーボードはすこぶる心地よい
Craftの評価されるべき点はクラウンではなく、その品質にあります。
キーボードのタイプは「パンタグラフ式」で、キーストロークは1.8mmと浅い作りです。この辺は好みによるものですが、私は会社のPCがノートPCになってからキーストロークの浅いキーボードが好きになりました。キータッチの力がほとんどいらない浅めのストロークが好きなんです。
キーボードの表面が鉄っぽい触り心地で真ん中がへこんでいます。材質は「陽極酸化アルミ」というらしいです。ツルツルしていて少しひんやりしていて触り心地がいいです。
力を込めずに打てて、問題になっていたキータイプからの入力遅延もまったく起きなくなりました。信頼と安心のロジクールです。
タイピングが心地良いというのは精神的にいいですよ。サクサク打てますし、音が静かなんですよ。無音ではないのですがカチャカチャという音が「シャカシャカシャカ」というような1トーン下がった音になります。
この音に対してもロジクールはこだわりがあって、クリエイティブワークに集中できるよう、音の大きい「メカニカル式」ではなく音の少ない「パンタグラフ式」をあえて採用したそうです。
キータイプの心地よさは個人差があると思いますが、これは万人受けする感覚じゃないかと思いますよ。もし近所にCraftが置いてあったら一度触ってほしいと思うほど。
USB充電式のほうが何かと便利でいいですね
ワイヤレスキーボードで電池式のものを今までつかっていたんですが、電池は切れると代わりの電池に取り換えないといけないので、めんどくさいんですよね。いつ切れるかわからないし、ストックがないとキーボードだから本当に困るわけですよ。
加えて、電池の蓋がねじ止めされていたりして、めんどくせぇなぁと思っていました。
今回購入したCRAFTはUSB充電式で最近流行りの最新式のUSB TYPE Cで充電します。1回の充電で約1週間程度の電池もちとのこと。マウスと比べると凄い電池もちが良いわけじゃないですが、USBを挿しながらでも使えるので電池もちはそんなに重要じゃない気もします。(だったらワイヤレスじゃなくてもいいじゃないかというのは野暮ってもんです)
薄くて重めでしっかりしているキーボード
CRAFTは厚さが薄く、重さは960gと少し重めなキーボードです。
今まで使っていたキーボードとの高さ比較です。
チルトスタンドは非搭載で高さの調節はできませんが、なだらかな傾斜がついていて、高さを変えられなくても違和感は感じません。
CRAFT キー配列
ウインドウズ、マッキントッシュの両方で使えるキーボードのため、Windowsのキーとマックのキーの両方が印字されています。
Windowsで言うALTキーにはマックのcmdキーの印字がされています。右側がWindowsキー配列で左側がMacの配列となっています。
クラウンのないオトクなバージョンが販売開始されました! KX800 MX
このレビューを読んでて、クラウンなくていいから安くならんかなと思われた方もいらっしゃるかと思うんですが、2019年9月に、クラウン非搭載の同じような仕様のキーボード KX800 MXが発売されました!
クラウンのコンセプトはすごい魅力的なんですが、アプリ側のクオリティが今一つなので、個人的にはこちらの方がオトクでいいんじゃないかと思います!
価格に差がなければ、クラフトでいいとも思うんですが、持ってる側からするとクラウンほとんど使えてないので、なくても困らないです。
タイピングの心地よさは間違いなく最高のものなので、キーボードとしての完成度は自分史上最高です。
ロジクール Craftのまとめ
2万円オーバーのキーボードなので、どこに価値を感じるかでこの商品の価値は変わってくると思います。キーボードのハード面では大満足で、タイピングしやすく音も静かで打っていて心地よいです。
キーストロークが浅めでワイヤレスの高級感あるキーボードを探している方にはピッタリマッチする商品と言っていいと思います。
加えて、2台以上のPCで共通のキーボードを1台で使い方という方にはFLOWという連携機能が備わっているのでまさにこのキーボードがオススメです。私はFLOWもアプリも使っていないわけですが。
逆に、とりあえず使えるキーボードでいいや、という方には全くオススメできないシロモノですね。ワイヤレスのキーボードなら数千円から売っていますから。
充電式でテンキーの付いた人とは違う、高品質のキーボードを探していて、キーボードのタイプがパンタグラフを希望の方にはこれが最適です。