静岡県 家族旅行二日目 日本平と三保の松原 久能山東照宮
静岡県 家族旅行二日目。本日のスケジュールは以下の通りです。
ホテルから三保の松原までがまぁまぁ遠いんですよ。地図にするとこんな感じ。
駿河湾フェリーで行こうかとも考えたんですが、金額的にそこそこ高かったので陸路で行くことにしました。
三保の松原を目指す道すがら、まあるいお山が目に入って、これって大室山じゃないか、と気づきました。土地勘がなかったのでわかってなかったんですが、二日目の三保の松原に行く途中に大室山をかすめるルートで進んでいたんです。
昨日はやる気の問題で行けなかった大室山ですが、すぐそこにあるのなら寄っていこうとなりまして、いきなり予定を変更して大室山に立ち寄りました。
静岡県の大室山リフトは9:00開始
着いた時刻が8:50頃。まだリフトは動いていなくて開店待ちでした。待ち時間は10分程度なのでおとなしく待つことに。私たちのほかにも中国の方と思われる団体さんが来てました。
この写真だとわかりづらいのですが、大室山は特徴的な形をしていまして一言で言うと「スコリア丘」です。ググって説明読んだけど、かみ砕いて説明できるほど簡単じゃなかった。とりあえず火山。円錐形の山です。で、山頂が窪んでいてすり鉢のような山です。
リフトに乗って山頂に行きます。というか、自然保護のため、リフト以外では山頂に行くことができません。
リフトの料金は大人500円、子供250円で往復できます。
このリフトに乗って山頂を目指します。途中に強制的に写真を撮られるポジションがあるんですが、そのスポットからマイクで「はーいこっち向いてください」と声がかかります。自動音声かと思って無視してたら、リアルタイムで監視されているようで、「カメラを下げてこっちを向いてくださーい」と言われました。すげぇなと。
この写真撮影スポットから頂上まで多分2分くらいしか経ってなかったと思うんですが、頂上に着いたらすでに写真ができているというスピード。素晴らしいですね。買わなかったけど。
大室山の頂上に到着 標高580m
大室山の頂上は1周約1km、20分程度でぐるっと回れるハイキングコースになっています。標高は580m。静岡の町が一望できる景色が人気のスポットです。晴れてればね。写真の雰囲気からわかる通り、曇っているうえに、霧まで出ていて景色はさほど楽しめませんでした。
雄大な景色を楽しむのに、湿度の高い夏の時期は向いてないんですよね。晴れてればまだいいんですけど、霧が出たり雲が出たりでこういう絶景を楽しめた記憶が夏の旅行中にはあまりない気がします。去年行った宮城県のお釜という山の景色があるんですが、それも何も見えなかったしなぁ。
ちなみに大室山はシャボテン公園のすぐ目の前にあるので、シャボテン公園に行く方はこちらの大室山もセットで楽しむと良いですよ。シャボテン公園のチケットがあるとリフトも割引になるそうです。バナナワニ園のチケットはダメみたいですが。
どれくらい近いかというとリフトから見えるくらい。ピラミッド的なものがあるのがシャボテン公園です。次、静岡に行くときはシャボテン公園に行きたいと思います。
追記:2020年の3月にシャボテン公園に行ってきました!
改めて三保の松原を目指す
スケジュールになかった大室山に立ち寄りましたが、スケジュールは楽しむための手段なので、臨機応変に対応していきます。守ることが目的じゃないですから。
なんやらかんやらで三保の松原に到着します。
三保の松原ってなんか聞いたことあるかなぁ、ぐらいの景勝地だったんですが、皆様はご存知でしょうか。私は葛飾北斎が富嶽三十六景に描いた、という知識しかなく富士山が綺麗に見られるなら行ってみるかと訪れた場所です。
着いてみるとさほど人はおらず、駐車場も余裕で止められました。
羽衣伝説という伝説がありまして、それに出てくる松も有名なんですが、
今は三代目らしいです。初代は宝永4年(1707年)、二代目2010年に枯れてしまってらしく、2010年から三代目になったと。
良くわからないんだけど、羽衣伝説の松とは関係ない松を、三代目を襲名しましたと祭っているという認識でよかったのかな。自然の植物ですから朽ち果ててしまうのは仕方のないことですね。なんでこの松が三代目に選ばれたのかがわかりませんが、今はこの子が羽衣の松を襲名しております。
松林の先は海になっていまして、昨日に引き続き波が荒ぶっていました。
海沿いをずーっと松林に沿って歩いていたんですが、どこが三保の松原の風景なのか良くわからず、進もうと思えばどこまでも行けてしまいそうだったので、程よいところで写真を撮って引き返しました。
分かりづらいんですが、右のほうにある一番大きい山のシルエットが富士山です。頂上に雲がかかっているやつです。もっと先まで行くと葛飾北斎が描いた景色と合致するスポットがあるかもしれませんが、この目で確かめてないので不明です。
サイクリングロードがあったので、レンタサイクルなどを利用して巡るのが良いかもしれません。
やっぱり雲が多いんですよね。この季節は。
日本平から久能山東照宮へ ロープウェーで移動
三保の松原を散策した後、車で約20分くらいの所にある日本平に移動します。日本平は見晴らしいの良い高台にあり、静岡を見渡すことができる名勝地です。
この日は朝の天気の悪さがウソのように晴れ渡り、気温がぐんぐん上がって行きまして、早い話炎天下の中歩き回るのが嫌だったので、日本平の堪能せずに久能山東照宮に向かいました。
今思うと、もう少し散策しても良かったなぁと少し後悔してます。まぁ、見晴らし台がまだ工事中だったから、それが完成したら(平成30年11月3日完成予定)もう一度行きたいと思います。
久能山東照宮は日本平からロープウェーで行くルートと、階段を1,159段登ってたどり着くルートの2通りがあります。当然ロープウェーで行くわけですが。
ロープウェーのチケット購入場所に久能山東照宮とロープウェーの乗車券と博物館のセットのチケットが販売されています。正直そこそこするんですが、大人1750円、小学生800円でした。
こういうところの博物館を見るのが好きなので、そちらも行くのでセットチケットを購入。
久能山東照宮と日光東照宮
久能山東照宮というのは、日光東照宮同様、家康の墓所です。この静岡にある久能山東照宮にも家康の墓所があります。家康公のご遺体はどちらにあるのか、諸説あるそうです。
久能山東照宮は、日光東照宮と比べると規模は小さいですが、天下人「家康」がご祭神としてまつられている神社であり、国宝にも指定されている社殿もあります。
寺社仏閣に訪れると何をみますか?門とか塔とか仏様とか色々見るところはあるんですが、私は建造物に描かれた絵や彫り物を見るのが好きです。
大体、動物や鳥などをモチーフに書かれていたり、彫られていることが多いんですが、これはきっと孔雀だろうなぁ、いや鳳凰かもしれんなぁ。とか想像してみるのが好きです。答えを求めているわけじゃないので、実際に何を書いたのかは分かりませんが、芸術作品って、受け手の受け止め方が大事っていうじゃないですか。だからどっちでもいいんですよ。個人的には。
彫り物も、単純によくこんなに立体的に作れるなぁと感心してみてます。それも1つ2つじゃないんですよね。いろんなところにこういう彫り物が飾られていて、見るのが好きです。日光だと「眠り猫」とか「三猿」が有名ですね。
欄間の飾りとか、屏風絵とか現世にも名を残している名人の書いた迫力のある絵もいいですよね。久能山東照宮ではないですが、誰かの書いた虎の絵が好きでした。記憶があいまいでどこで見た誰の絵なのか、WEB見たのを記憶違いしているのか、頭に浮かんだのは芦雪、丸山応挙。ネット調べてもイマイチ記憶と合致せず。なんか迫力のある白黒の虎の絵が頭になんとなくあるんですが。
久能山東照宮 家康公の墓所
こちらが家康公の墓所です。先に触れた通り、日光東照宮にも墓所があります。なぜ二カ所にあるのかと言うと家康の遺命によるものでした。
徳川家康の遺命によると
「我が死んだら躰は久能山に納めよ」
「躰は西を睨ませ、立てて埋葬せよ」
「葬儀は増上寺で行え」
「位牌は大樹寺に立てよ」
「一周忌の後、日光山に分祀(ぶんし)せよ」
とあるので、遺命に沿っているのならば、久能山に遺体があるという説と、日光に御霊(みたま)を移した際に遺体も移設したという説の2種類があります。
墓所を掘り返して調べればわかるかもしれませんが、そういう野暮なことはされずに現在に至っています。
どちらにあろうとも大した問題ではないので、どちらにあっても良いと思います。個人的には。
汗をかいたので「すんぷ夢広場」に移動します
こんな感じで久能山東照宮を楽しんだ後、次の目的地である「大江戸温泉物語」に向かいます。
わざわざ温泉をスケジュールに組み込んだのは、本日の宿「アセントプラザホテル」がビジネスホテルであるので、大きなお風呂はないので、温泉に入りに行こうと思ったからです。
家族旅行でビジネスホテルに泊まるなんて、と思われそうですが、ビジネスホテルって超お得に泊まれるんですよ。特に家族連れだと。子供料金が無料。ツインのベッドなので大きくはないんですが、小学生の子供二人でも普通に宿泊できます。
ホテルの話は後程。
じゃらんのお得なチケットを使って利用しました
静岡なのに大江戸温泉?と思いますが、大江戸温泉物語は日本全国にあるホテルの名前。実際に泊まったことはないんですが、今回の利用で次回の旅に宿泊先として利用するのもありだなと、思いました。
静岡の宿をじゃらんで予約したときに、遊びクーポンの利用で1000円引きクーポンをゲットしたので、で事前予約をしてから利用しました。
「大江戸温泉物語 すんぷ夢広場」ですが敷地内がテーマパークのようになっていまして、楽しかったです。城下町のような作りになっていて、そこのお店で遅い軽めのお昼ご飯を食べました。静岡おでんです。
肝心の温泉は、いろいろな種類の温泉が用意されていて良かったです。宿についている温泉と言っても、本気で力を入れている温泉宿以外は、天然温泉とちょっとした露天風呂があるくらいじゃないですか。しっぽり宿泊するのならそれでもいいんですけどね、我が家の息子たちは私と一緒に銭湯に行くのが好きなので、いろいろなお風呂があったほうが喜ぶんですよね。あと私も。
サウナと水風呂のあるホテルってあんまりないので(あるところにはあると思いますが)大江戸温泉物語っていいなと思ったのがこの理由です。サウナと水風呂があって、スーパー銭湯のようなお風呂付の宿。湯温が全体的に低めなのが残念でしたが、露天風呂も充実していて楽しかったです。
なによりも炎天下のなか観光して回った汗だくの体に温泉は何よりの癒しですね。風呂上りにコーヒー牛乳を飲んで本日の宿に向かいました。
アセントプラザホテル 静岡の朝食が良かった
こちらのホテルはビジネスホテルになっています。
このホテルの選定理由は「安い」が理由だったんですが、このホテルはコストパフォーマンスと満足度でいうと一番良かったかもしれません。
家族4人でツインルームの朝食のみで税込、サービス料込の10,152円。一人当たりで考えると2500円とちょっと。安い。安すぎるぜ。(子供の朝食代は別だったかな)
我が家の家族旅行は予定をぎっちり詰め込んで、そこそこの時間に到着してわりかし早い時間にチェックアウトするという利用方法が多いので、泊まれればいいや、くらいなノリで宿泊先を決めたりもします。旅行のホテルが全部そうだとちょっと物足りなさを感じるので、3泊あったら1泊は格安の宿にして、その分をほかのホテルの予算に割り当てるという考えです。
で、なにが良かったかって言うと朝食が良かった。朝食なんでバイキングなんですが。
マグロのカマ!うまかったですよ。朝からマグロのカマを食べれると思ってなかったです。ほかにもご当地メニューがたくさんあってよかったです。
食い物の写真はあんまり撮らないんですが、ここの朝食は選び終わったとのテンションが高かったんでしょうね。写真に残してましたよ。
鮪のカマ、ご飯はウナギのひつまぶし。お茶は静岡茶。さくらえびやシラスの大根おろし。海産物が豊富で美味しかったです。このあと果物系のデザートをお替りしに行きました。
他にもオススメポイントがありまして、「さわやか」に近い。徒歩で行ける範囲にあります。
楽しみにしていた「さわやか」のハンバーグ
話が前後しておりますが、宿で食べたのは朝食で、この日の夕食は「さわやか」で食べました。私は食に関してあまり期待をしない人間なんで、何を食べても「普通」という感想が多いんですが、さわやかのハンバーグは美味しかったです。
ハンバーグを半分に割ってその場で焼き上げてたべる。この方式はビックボーイというハンバーグレストランの大俵ハンバーグで経験済みだし、ゆってもチェーン店のハンバーグだったらどこで食べてもたいして変わらんでしょ。と思ってました。
すごくおいしかったです。肉の味がにくにくしくておいしい。すみません、あまりうまく伝えられないんですが、本当においしかったです。あと、お水を絶妙なタイミングで入れてくれてサービスも大満足でした。
炭火の力なんですかね?美味しかったです。静岡行ったらこれは食べないともったいないですね。
静岡家族旅行 二日目まとめ
朝から曇っていたので天気が心配だったんですが、後半から良く晴れて暑すぎてそれはそれで大変でした。人間ってのはないものねだりが好きなんですね。
一日目にすっ飛ばした大室山もしっかり巡ることができてよかったです。朝から晴れていてくれたらもう少し景色が楽しめたんですけどね。
三保の松原はこれは冬に行くべき場所でしょうね。澄んだ綺麗な空から見る三保の松原と、雲の多い夏の三保の松原だとありがたみとその価値が大きく異なると思います。
多分、北斎も夏に来てたら風景画にしなかったんじゃないかなぁ。富士山も雪があるのとないのでだいぶ印象違いますし。
ひとことで言うと三保の松原は夏にいくのはオススメしないです。
日本平は展望回廊が平成30年11月3日にオープンするらしいので、行くならそのあとのほうがオススメです。展望回廊ちょっと楽しそうだし。
上の写真はリニューアルされた日本平夢テラスの写真です!
久能山東照宮は歴史に興味のある人にはオススメです。日光のそれと比べると規模は小さいですが、権現造りの発祥の地で、国宝にもなっている社殿はきれいでした。ただ、これを見るべき、という強いスポットがあるわけではないので(強いて言うと家康の墓所か)寺社仏閣が好きじゃない人にはそんなに面白いところではないかも。
二日目の一番の思い出は「さわやか」のハンバーグでしたね。家族そろってうまいうまいと口をそろえて食べてました。
そんな感じの二日目も終わり、城廻の三日目に続きます。