千葉県富津市にある鋸山(のこぎりやま)に行ってきました
2017年10月9日に千葉県富津市にある鋸山に行ってきました。私は千葉県在住なので、夏休み房総半島へ遊びによく行きますが、鋸山を通り抜けて房総の海まで行くことはあっても鋸山に登ったことがなかったので行ってみたいなと。
山と聞くだけで夏はちょっと行きたくないと思うわけです。暑いし。かといって冬は寒いから出かけたくないので、秋か春に行きたいなと。紅葉にはまだ早いこの時期ですが、紅葉はしてなくても楽しめそうだからというわけで行ってきました。
鋸山の見どころは地獄のぞきとラピュタ壁
鋸山の一番の見どころは地獄のぞきと言われる絶壁から見下ろす景色が有名です。
この風景が有名なわけですが、鋸山について少し調べてから行くと色々と楽しみが増えますので、鋸山について簡単に解説したいと思います。
のこぎりやまの由来について
鋸山という特徴的な名前はどこからついたのか。安易に想像すると山の断壁がギザギザしてるからついた名前なんだろうな、と思うわけですが、これは半分正解。
この鋸山は良質な石材が取れる山で、江戸時代から採石が行われており、採石を行った後の山肌がのこぎりの歯状に見えるからついた名前、と言われています。が、一説によると採石が行われるよりも以前から鋸山と言われていたとされる説も。
鋸山へ車で行くなら鋸山駐車場がオススメ
鋸山へ車で行きました。駐車場は「鋸山駐車場」をgoogle Mapに登録して大仏の近くの駐車場を目指します。ちなみに鋸山はAM9:00からやっているのでその時間に到着できるように向かいました。
案内図があったのでそれに合わせて解説するとこんなルートで巡ろうと思います。
鋸山の駐車場は2カ所あって、大仏の近くの鋸山駐車場と、ロープウェー乗り場の近くにある「山頂駐車場」の2カ所です。ちなみに車で行くとロープウェーの上に到着するので、ロープウェーに乗る必要がなくなります。
ここから大仏様を見ながら、道すがら石像を見ながら山頂を目指して、「地獄のぞき」へ向かい下山しながら残りの見どころをみて戻る、というルートです。
駐車場の混雑具合は9時過ぎはガラガラでしたがそんなに大きな駐車場ではなく、帰りの12時前には満車になっていましたので、昼過ぎに行くと駐車場待ちになるかもしれませんのでご注意ください。
ちなみに駐車料金は無料です!
鋸山にある日本一大きい31mの石大仏
というわけで、鋸山駐車場のすぐに近くにある大仏広場に向かいます。
でっかい大仏様が見えます。正式名称は「薬師瑠璃光如来」大きさは31mで石仏としては日本一の大きさです。昭和44年に復元された大仏様で元は1783年に作られたものだといいます。
圧巻の大きさですが、よく見ると補修のあとが見られます。
野ざらしの状態の石仏だと痛みや損傷はさけられないんでしょうね。
この広場に飲み物や日陰の休憩所なんかもありますので、これから山に登る方はここで飲み物を買っていくと良いですね。
大仏広場にあるお願い地蔵様
大仏広場と同じ場所にお願い地蔵様もおられます。大きな仏様の下に乱雑に置かれた小さなお地蔵様がいて、その地蔵様にお願いを書くと願いが叶う、というものです。
なんというか、置かれ方が本当に乱雑ですね。
不動滝を見ながらロープウェーのある西口管理所へ
大仏様を見た後にどういうルートにするか、大仏様の右に上がる階段にするか、左からぐるっと回って地獄のぞきを目指すかが思案のしどころなんです。最短ルートは間違いなく大仏様右側ルート。それを採用すると効率的にめぐるのが難しくなりそうなので、今回は左へ向かうルートにしました。ロープウェーの発着所のある「西口管理所」 へ向かいます。
向かう途中に石仏や不動滝などがありました。
石仏はいろいろなところに並べられています。顔が無いというか、首がない石仏が多くあります。もともとはあったのに、首だけとれている石仏様が。
これを見たとき、なんで首がとれているのか不思議でした。風化して壊れるのもあろうかと思いつつ、首からきれいに壊れるものかなぁと。こんなに大量に。
家に帰ってから調べたら「好きな人と似た顔の像があれば首をとってくると思いがかなう」という話があるそうです。それが正しい理由かわかりませんが、そういった石仏が結構たくさんあります。また
色々な顔をした石仏様があります。
石仏様を眺めながらさらに進むと不動滝と呼ばれる滝があります。なぜ不動滝と呼ばれているかというと。
滝のふもとに不動明王さまの石仏があるからだと思います。
ここまで来たら西口管理所はすぐ近くです。
西口管理所から地獄のぞきを目指す
ロープウェーか「頂上駐車場」から鋸山にくるとここがスタート地点になります。
あらためてルートを確認します。現在地は西口管理所です。
鋸山西口管理所からのルート
目的地までの道のりを再確認しましょう。
西口管理所は2方向に分かれています。十州一覧台はどこともつながっていないようなので、登って降りる一方通行です。ここをスルーしてもいいのですが、せっかくなので行ってきました。体力のある前半に。
この展望台は見晴らしが良く、房総の海を一望できます。富士山も肉眼で見えました。十州一覧台という名称の通り安房、上総、下総、常陸、上野、下野、武蔵、相模、伊豆、駿河が見渡せます。なんかよくわからない宗教の石碑もあったりしますが。世界救世教記念碑というものがあります。
鋸山 百尺観音とラピュタ壁
展望台を満喫したら来た道を辿って一度戻り、百尺観音を目指します。百尺観音のある場所へ向かう途中に、異国に入ったような雰囲気の場所があります。岸壁に挟まれた狭い道を歩いていくのですが、薄暗い道と高い岩壁。ツタの這う壁や、苔むした階段。
誰が呼んだか知らないけれど人呼んで「ラピュタ壁」。いわずと知れた天空の城ラピュタを彷彿とさせる風景がここにあるわけです。
絶壁の奥に見えるのが地獄のぞきと呼ばれる断崖絶壁です。この先へ進むと百尺観音様がそびえています。
1尺は約30cmなので約30mの大きさです。百尺観音様が完成したのは昭和41年と以外と新しい観音様です。
岸壁に囲まれたこの場所に山を削り取って作られた観音様です。魚眼レンズで撮るとこんな感じに写ります。
百尺観音様が彫られた場所が四角くえぐられて作られています。観音様を作るために削ったのか、採石のために削られたところに彫ったのか分かりませんが、人の力ってすごいんだなぁと思います。
鋸山一番の名所 地獄覗きへ向かいます
鋸山の一番人気の名所、地獄のぞきは百尺観音のすぐ近く。坂を登った崖の上にあります。2017年10月9日(月)三連休の最終日、午前10時頃についたのですが、そこそこの行列ができていました。
この地獄のぞきをキレイに撮るには地獄のぞきの対岸にある建物から撮ると下にあるような写真を撮ることができます。ちょっと距離が離れているので望遠レンズがあるとキレイに撮れます。そこまで離れているわけではないので一般的な望遠レンズで大丈夫です。
地獄のぞきからフォトスポットを撮るとこうなります。
THE 地獄覗き!という写真を撮るにはこの位置から撮るのがべスト。1人だけだと横からの写真は撮れないです。
実際に地獄のぞきがどんな感じかというと、手すりがあって崖下を覗くことができます。前日まで雨が降っていたので水たまりができていました。
一番有名なフォトスポットがこちらなんですが、その先にも似たような絶景ポイントがあります。
こちらの崖は垂直になっています。似たような写真はこちらからも撮れますがこっちの崖のほうが人が少なかったです。手前の地獄のぞきに大行列ができていたらその奥まで行ってこちらで撮るのもありなんじゃないかと思います。
地獄のぞき意外にもまだあります
鋸山には地獄のぞきのほかには様々な表情をした仏様がいたるところに並んでいます。その数1500体以上あるそうで、「東海千五百羅漢道」と呼ばれております。
石仏様が本当にいたるところにあるので、後半、正直少し飽きてきます。坂と階段を昇り降りするので、肉体的に疲労してきてこういうありがたいものをありがたがる精神的な余裕がなくなるわけですね。
同じ表情が二つとないそうなので、余裕のある方はいろいろな顔を楽しむと楽しいかもしれません。
奥の院無漏窟の仏様は構図がカッコいい
色々と歩いているなかで、奥の院と呼ばれる奥のほうにある仏様があるんですが、ここに並んでいる石仏様は並びがカッコいいいのでこれはおすすめです。ただ、私が行ったときは蜂の巣が近くにあって、蜂がぶんぶん飛んでいたので子供たちは入れませんでした。私は蜂を無視して撮影したのですがこれは見ておくことをお勧めします。
手前に柵があって少し離れたところから見物するんですが、写真撮っているときになんかの表紙みたいだなと思いながら撮っていました。
祠のような岩のフレームとバランスよく配置された石仏。うっすらと色がついていてなんとも美しく感じました。
お昼は近くの THE FISHで
こんな感じでいろいろな所を見て回って12時前くらいまで楽しめました。予定ではこのあとお昼ご飯を食べて、木更津のアウトレットに行く予定でした。
ちなみに木更津のアウトレットは17時を超えると渋滞がやばいので早めに行って、早く離れることをお勧めします。
お昼に話を戻しますが、THE FISHというところは海の見えるレストランやお土産や「まるはま」という貝や海産物の海鮮浜焼き食べ放題があります。海産物の食べ放題に一度行ってみたくて、ここで食べようとしたのですが、2時間待ち。整理券をもらって、予定時刻になったら再集合、という方式なので色々見て回れるものの、2時間待ち。最初時間を告げられた時は1時間待ちかとおもっていたら2時間待ちでした。
鋸山の混雑具合を考えるとピークの時期ではないとおもうのですが大人気ですね。
お値段は90分食べ放題で大人2,980円、小学生以上1,980円、4歳以上1,080円、3歳以下無料でドリンクバー付きとなっております。
海産物もハマグリやサザエや牡蠣、エビやアジの開き、鮎の塩焼き、肉やデザートなど色々と楽しめました。
貝類のこういう浜焼きの食べ放題行ってみたかったんですが、焼けるまでに時間がかかるのと、可食部分が少ないので90分間ずっと食べてました。
ご飯を食べたら海を眺めて帰りました
2時前にご飯を食べ始めて、3時半くらいに食べ終わって、この時間からアウトレットに行くのは渋滞の危険性が高いので海を見て帰りました。
ただ、この時間から帰路についたのですが渋滞につかまり行きの倍の時間をかけて帰りました。
初めての鋸山でしたが思っていた以上に楽しめました。ロープウェーに乗らなかったので子供たちはちょいと残念そうでしたが、子供たちも楽しんでくれたみたいで良かったです。
夏休みなんかだと海水浴場や少し行くとマザー牧場や鴨川シーワルドなどもあるので、泊りで遊びに来ても楽しいのが房総半島です。
2023年に君津・木更津に旅行に行きました!
2023年1月に鋸山を含む君津・木更津エリアに一泊二日の家族旅行にいきました。