LiteXim QW-07 ノイズキャンセル搭載のヘッドホン レビュー
LiteXimというノイズキャンセルを搭載したヘッドホンのテストレビューをさせていただく機会を頂戴いたしました。最近、Bluetoothイヤホンのレビューを良く書くのでメーカー様の目にとまったんですかね。非常にうれしく思います。ありがとうございます。

早速届いたLiteXim QW-07を使ってみました。2週間程度使いました。普段からあまりヘッドホンは使わない、イヤホン派の私です。本当にどうでもいい情報ですが、冬の寒い季節にヘッドホンは耳が暖かくていいですね。
LiteXimとは中国製のメーカー
LiteXimというメーカーについていろいろと調べてみたのですがあまり詳細な情報が分かりませんした。
ドメインから所有者を調べるとRegistrant Country: CNとあったので中国のメーカーなのだろうと思います。
ひと昔前の中国製の製品といえば、安かろう悪かろうのイメージがありましたが、最近の中国製の商品は価格が安く、性能は価格よりも良い、スペックと比較すると割安な商品が多いです。
中国製だから品質が悪いということもなく、コストパフォーマンスで選ぶなら中国メーカーの商品は非常にコスパに優れていますね。
日本市場を意識していることが良くわかる同梱物
とは言え、中国メーカの場合、説明書が中国や英語だけでサポート面に不安を覚えることもあるわけですが、LiteXimは日本市場を強く意識していることがうかがえます。

これ、説明書じゃないんですよ。商品にこういったメッセージカードとサポート窓口を明記したカードが付属しています。

説明書もきちんと付属しています。無論、日本語表記です。中国製品の説明書って大体多言語の説明書が入っていることが多いんですが、この説明書は日本語のみで記載されています。
こういう細かいところに気が付くメーカーっていいですよね。日本市場で戦うという気概が伝わってきますよ。
持ち運びに便利なハードケース付属
箱を開けるとグレーの網目状のハードケースが入っています。ハードケースもしっかりとしていて、中にはいっている付属品も充実しています。


充電用のUSBケーブル、ステレオプラグのケーブル、ヘッドフォン端子への変換アダプターがミニポーチに収められています。
このミニポーチが優れもので、メッシュ状のファスナー付きの小さなポーチなんですが、裏面にマジックテープがついていてハードケースにくっつくんです。

ハードケースを開けると右側にヘッドフォン、左側にポーチ。このポーチがハードケースにひっついていると。

さっきから小姑のように細かい点を挙げていますが、こういった小さい気遣いって個人的にはうれしいんですよ。
LiteXimヘッドフォンの装着感と音質
普段はあまりヘッドフォンを使わず比較対象がないので、思ったことを書いていきます。

ヘッドフォン大きさは装着感がしっかりあり、耳にフィットします。アジャスターもついていますが私は一番短くした状態でぴったりでした。

長時間つけていると耳への圧力がかかっているのでちょっと痛くなるくらいです。痛いといってもちょっとですけどね。時間にして5時間くらいつけっぱなしにしてましたので、このヘッドフォンじゃなくてもそうなる気がします。
逆に女性がつけると大きいのかなとふと思い、うちの奥さんにつけてもらって感想を聞くと、ちょうどいいサイズと言っていました。ヘッドフォンの大きさってそんなにシビアじゃないんですかね。誰にでもフィットするのかも。
1点、ヘッドホンを耳から外して首にかけるじゃないですか、音楽聞かないときは。DJスタイルで。そのスタイルにするとヘッドフォンの装着部が首にあたって結構きつかったです。通常の使い方ではなく、耳から外した時の場合ですが。ただヘッドフォンの装着部が90度回転するので、回転させてアジャスターを最大限に引き伸ばした状態で首にかければぎりぎり気にならないで首にかけられました。
LiteXim QW-07音質について
イヤホンやヘッドフォンの音質を語るのが本当に苦手なんですが、イヤフォンはタオトロニクスのTT-BH-07、TT-BH-16、ソニーのWI-1000Xと聞き比べてきましたので、それらと比較するとタオトロニクスのイヤホンよりも良く、ソニーと比べると少し物足りない、という感じです。
それぞれ金額が全然違うので比較すること自体どうなんだろうかと思いますがあえて優劣をつけるとそんな感じ。価格に準じてますね。
具体的に言葉にすると、重低音が割と強めに鳴ります。中音域のヌケが少し悪く若干こもった印象を受けますが、悪くないです。この辺はお好みと、ある程度はプレイヤー側のイコライザーで調節可能なのでそこで調整するといいのはないかと思います。
ノイズキャンセル搭載のワイヤレスヘッドホンで10,000円以下
特筆すべきはノイズキャンセル機能搭載という点ですね。

ノイズキャンセル搭載のヘッドホンが10,000円以下で購入できるというのはかなり大きいと思います。私の使っているソニーのWI-1000Xは31,000円しますから、それと比較するまでもなくリーズナブル。
ノイズキャンセルの効きぐあいはソニーのそれと比べると若干弱いですが、しっかりとノイズを軽減してくれます。無音状態でノイズキャンセルをOFFにするとザーっというノイズが聞こえます。耳の穴を指でふさいだ時のような音が聞こえるんです。
ノイズキャンセルをONにするとその音が聞こえない無音状態になります。
騒音の聞こえる場所で使うと無音状態とはいきませんが、ノイズがかなり軽減されるがわかります。
電車の中で使っていた時に電車の騒音が結構気になるなぁと思って使っていたんですが、ノイズキャンセルがOFFだったんですよ。全然効果ないなと思っていたら、そりゃ効果ないですよ。OFFにしてたら。
それに気づいてONにしたら全然違いました。電車で使うのにノイズキャンセルがあると無いとだと満足度が大きく変わりますね。
繰り返しますが無音状態にはならないです。それはソニー製でも同じ。音楽の邪魔にならないレベルまで騒音を防いでくれます。
操作はシンプル 電源ボタンの押し別けで操作
LiteXimのヘッドホンはスイッチの類があまりついておらず、左側の主電源と右側にあるノイズキャンセルのスイッチの2つだけ。

ヘッドホン側にボリューム調整を行う機能はついていません。その分余計なスイッチをつけないミニマルなデザインです。ボリュームはスマホ本体で調整すれば事足りるので、さほど問題ではありません。
再生中に主電源を1度押すと停止/再生。2回押すと次の曲へ。この2通りの機能のみ。長押しで電源OFFになります。
※電話の着信機能もありますが私はつかっていないので省きます
充電はUSBマイクロB端子 最大15時間連続再生
ノイズキャンセル搭載で12時間の連続再生が可能です。こればBluetooth接続でノイズキャンセルをONの状態の場合。ノイズキャンセルをOFFにした状態であれば15時間の連続再生が可能。

ほぼ1日中聞いていても電源は持つ計算ですね。ワイヤレス商品の弱点といえば充電の持ち時間なので、10時間オーバーの再生が可能であれば十分だと思います。充電時間は3時間となっています。
LiteXim QW-07 ワイヤレスヘッドホン総評!
この商品の一番優れている点はノイズキャンセル搭載のワイヤレスヘッドホンが10,000円以下で購入可能というコストパフォーマンスですね。加えて日本向けのサポートにも期待できる点。
まだ市場の開拓がこれからなんだと思うんです。LiteXim社という名前も聞いたことなかったですから。不確定要素とちょっと応援したい気持ちがありますが、価格優位性はそのうち他社から似たような商品が出てくると思います。しかし、日本人に合わせたちょっとした気遣いがある点を考えると、価格だけでなくサポート体制での差別化を図ろうとしていることが伺えます。
中国製メーカーの躍進はすごいですからね。シャープも鴻海(ホンハイ)の資本になってから業績改善してますしね。(鴻海は正確には台湾ですが)
日本のメーカーは高機能高価格な製品を作るのは得意ですが(高機能というか無駄な機能が多い気がしますが)、高機能低価格な市場は中国メーカーをはじめとする海外メーカに席巻されていくでしょうね。Bluetoothイヤホンの市場がまさにそうなっているので。
QW-07のこの価格でこの機能でこの音質であれば、価格以上の価値は十分にありますね。
欲を言うとデザインが無難なので、カラーバリエーションか、ちょっとしたおしゃれポイントがあると嬉しいですね。逆に言うと無難なデザインなので人を選ばないというメリットがあります。
低価格でノイズキャンセル搭載のヘッドホンを探している人にはお勧めできる商品です。